こんばんは。
西郷どん第39話『父、西郷隆盛』観ていただきありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。
新しい時代になり様々なことが変わりましたが、ついに吉之助の名前も変わりました。
ご存知、西郷隆盛です。
しかし実はこのお名前、西郷さんの本当の名前ではありません。
「隆盛(たかもり)」というのは実は別人の名前で、それがとある勘違いから西郷さんの名前となってしまったのです。
有名な話なのでご存知の方も多いでしょうが、その裏には、明治政府と西郷さんの幼馴染・吉井さんとのこんなエピソードがありました。
お役人 「あ、吉井さん。この度天子様から西郷さんに位階を授与することになりまして書類を作りたいのですが、西郷吉之助さんの諱(いみな)って何ですか? 吉井さんなら知ってるかと思いまして」
諱(いみな)とは、呼び名の他に武士が持つ公式の名前のことです。
吉井さん 「え? 何しろ僕も諱でなんて呼んだことないですからね… えぇと…たぶん『たかもり』だったかな? そうだ確か西郷吉之助『隆盛』ですね」
お役人 「じゃあそれで書類の作成しておきますねー」
しばらくして、書類が吉之助のもとに届きました。
吉之助 「ん…西郷『隆盛』? 熊吉、こいは父上の名前じゃなかか 」
そう、吉井さんは間違えて父・吉兵衛さんの諱を報告してしまっていたのです。
熊吉 「えぇそんな! 若さぁの諱は『隆永(たかなが)』でごわす…どげんしもすか?」
吉之助「わっはっはっ良か良か〜。天子様から隆盛ち呼んでいただいたとじゃ。おいは今日から隆盛じゃ。父上と同じじゃ〜」
と、こんな会話があったかは分かりませんが、とにかくこんな経緯から戸籍も隆盛となり、僕らの知る「西郷隆盛」さんが生まれたということだそうです。
ただし考証の先生方によると、おそらく生前ご自身で西郷隆盛と名乗られたことはないだろうとのことで、周りの人達からもそれまで通り「吉之助」と呼ばれていたようです。
さらになんと!弟の信吾も同じように名前を間違えられています。
今回の放送ではすでに西郷従道(じゅうどう)と名乗っていましたが、信吾の本当の諱は隆道(りゅうどう)だったそうです。
信吾「戸籍の登録をさせてくれ。私は西郷隆道だ」
お役人「はい?にゅうどう、ですか?」
信吾 「いや、りゅうどう」
お役人「ゆうどう?」
信吾「りゅうどう」
お役人「なるほど。じゅうどう、ですね」
信吾「…じゃあそれで」
こんな会話があったかは分かりませんが、とにかくお役人の聞き違いから「従道」とされてしまったようです。
兄弟で二人も名前を間違えられるなんてレアですね。
しかも二人共間違いを自分の正式な名前に採用してしまうなんて、お二人の大らかな性格が見えてくるようですよね。
さてさて、
次週は再び吉之助が表舞台へ。
あのまま西郷さんが薩摩で余生を過ごしておれば、近代日本の歴史は大きく変わっていたかもしれません。しかし、時代は、明治政府は、西郷さんの名を求めました。
波乱の明治編。
久しぶりに再会する一蔵どんとの関係もお楽しみに。
ではでは。
どん!