次の朝、漁港に集合した僕。


今回は小規模な公式参拝ということで、参加者は総勢10名ほど。地元の方々の案内で向かいます。


簡単な説明を受け、まずは船で中津宮(なかつぐう)のある大島へ。





いやー、この中津宮。


大変失礼ながら辺津宮と沖津宮に気を取られすぎていたので、正直なところ若干ノーマーク気味だったのですが…


とんでもない!


ここ中津宮も歴史ロマン溢れる、とっても素敵な場所でした!


降り立った大島は、こんな感じで綺麗な港に立派なフェリーが停まっていたり、



たった700人という人口からは想像できないほど、都会感に溢れる島でした。


宗像大社・ 中津宮は、港から歩いていける距離にあります。



対岸の辺津宮(へつぐう)と向かい合うように、島の南側に建っているんですね。


一礼して最初の鳥居をくぐると、奥になにやら立て札が…



ん、天の川!?


よく見ると、奥には織女神社の文字も。



さらにその向かいの高台には、牽牛神社まで建っていました。


話に聞くと、なんとここ大島が、日本の天の川伝説発祥の地なんだそうです。


七夕は中国で生まれたとされる伝説ですので、ひょっとすると大陸からまずこの島に伝わり、ここから全国に広まっていったのかもしれませんね。


やるな大島!


舞台がグイッとせり出した中津宮の本殿は、迫力があって美しく、何とも言えない荘厳さがありました。





ここで、沖ノ島参拝へ向けてのご祈祷をしていただきます。


さらに、社務所の脇を下っていくと、こんな場所が。





『天真名井(あめのまない)』


こんこんと湧き出る水が天の川に注いでいます。


神話では、宗像大社に祀られる三人の女神が生まれたときに登場する天真名井。


いわゆる「パワースポット」的なことには疎い僕ですが、この場所のひんやりと張り詰めた空気と、まろやかなお水の味はとっても好きでした。


さてさて、


中津宮に参拝したあとは、グルッと島の北側にまわり込み、『沖津宮遥拝所』と呼ばれる場所へ。


いやーここがまた、めちゃくちゃ素晴らしい場所なんですよ!



緑の丘の中腹にあって、海から気持ちの良い風が吹き上げてきます。


「沖津宮」を「遥」かに「拝」む「所」


つまり、沖ノ島を眺め、参拝するための場所ということですね。



通常はこの建物の裏にまわって沖ノ島を眺めるのですが、祭事の時には正面と裏側の扉が開け放たれ、ここからまっすぐ正面に沖ノ島を臨むことができるんだとか。


この日は曇っていて見えなかったんですが、よく晴れた日だと48kmも先の沖ノ島がうっすら見えるんですって。


ここからの沖ノ島も、見たかったなー!


本当言うと、もう少しこの島でゆっくりしたかったんですが、時間が迫ってきていたので、また船に乗り込みます。


出港する船を島の方々がお見送りしてくれました。



なんて温かい人たちなんだ!



さぁ、



そして船はいよいよ…



神宿る島・沖ノ島へ!!



どんな景色が、


どんな体験が待っているんだろう。


ドキドキ



つづく


次回はついに最終章【沖津宮編】!!