~つづき~
 
 
次の日、12日は国連本部内のホールでの公演。
 
 
このホールは普段記者会見などに使われるホールで、今回は特別に芝居に使わせてもらうことに。
 
 
しかし、なんとその朝、
 
 
「急に記者会見が入ったので公演の3時間前からしかホールに入れません。」という連絡が…

 
 
ま、まじか!
 
 
国連の施設なのでそういうこともありえるとは聞いていたんですが、まさか本当に入るとは!
 
 
と、いうこ急遽別の稽古場で稽古をすることに。
 
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実は、この日上演されるのは、多忙な国連関係者向けに少し短くした『HIKOBAE』特別バージョンなのです。
 
 
前日に一度本番は経験しているものの、特別バージョンの変更点が多く、役者陣も大慌て。
 
 

そのまま急いで国連ビルへ向かい、厳重な持ち物チェック(犬まで来た!)を抜けると、ホールの入り口が見えてきた。
 
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入り口には、国連と日本の旗が。
 
 
今日の公演の目的を思い出し、気が引き締まりました。
 
 

大急ぎで場当たり(てのがあるんです)を終わらせ、ゲネプロ(最後の通し稽古)もないまま、文字通りのぶっつけ本番へ。
 
 
前の日と同様円陣を組み、掛け声で想いを一つにする。
 
 
本番が始まった。
 
 
前日はNYに向けての公演だったが、今日は世界に向けての公演。
 
 

違う種の緊張がみなぎり、とてもパワフルな芝居になったと思う。笑いのあるシーンでは沢山笑っていただき、胸の締め付けられるシーンでは、たくさんの涙をいただいた。
 
 
そして、終演後にいただいたミギロ国連副事務総長のスピーチが、今回の旅を通して、一番心に残っている。うろ覚えながら、最後にここに記しておきたいと思います。
 
 

「昨年の3月11日、日本で大きな悲劇が起こりました。その瞬間に、各国は日本に手を差しのべました。なぜなら、日本がこれまでどれだけ他の国への援助につくしてきたのかを、世界は決して忘れていなかったからです。そして今夜、ここにいる彼らたちは、芸術が自然災害に対して何ができるのかをここに示してくれました」
 
 
賛否両論をいただくことを怖れず、自分にできることを行動していこうと思いました。
 
 
 

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公演後、地下鉄にて(Adam Gerber・池田良さんと)
 
 
次は東京公演です。