先日、好評連載中の携帯サイト「プロレス格闘技DX」に掲載したコラムの出来が良かったので(笑)…
加筆、修正して再掲載しようと思う。
ま、読んで欲しいのさっ!

では、どうぞ…












赤…青…黄…

世の中には様々な色が存在している。
色を彷彿させる人もたくさんいる。


赤色の人がいれば、
緑色の人もいる。
青い色をした人がいれば、
紫色したのもいる。

もちろん黒がいれば白もいる。

澄み切った青空の様な人がいれば、
どんより曇り空の様な人もいる。
大地の緑を彷彿させる人柄や、
燃える炎の真っ赤な人柄もある。
中にはピカピカひかる金色なのもいる。

時々、ラメの入ったキラキラしてる人にも会うことがある。

自分の周りの人間にそんな人たちはいないだろうか?





色には組合せというものも存在する。

赤と白を交互に配置すると、日本ではめでたい色とされる。
黒と白を交互に配置すると、日本ではあまり良くない色とされる。
赤とオレンジで炎になり、
青と空色で海になる。
紫に緑でブドウになったりもする。
三角に青を塗り、頂点に白をパサッとかければ富士山になる。


世の中に存在するものには全て色がある。
その色は自然と受け入れることが出来る色の組合せというものがある。
逆に存在しない組合せだと違和感があったり、嫌悪感を抱いたりする。

不思議なものだ。

その色で表現する時に組合せが無数に存在することも気がつく。
たくさんの色や配色などに対して、
知識や一度見た色の記憶があると
自分の求める答えを導きやすい。

それが絵を描くということ。



組合せによって暖かいイメージを持ってもらったり、
涼しいイメージを持ってもらったりすることが出来るからだ。
重い感じがする組合せもあるし、
軽い組合せもあるので、
まさに千差万別だ。


色という視覚で感じるものは、記憶がとても左右する。
たくさんの風景を見たりたくさんの経験をしたことのある人と、
いつも同じ風景しか見ない人、経験の浅い人だと
同じ色でも感じ方が違っているだろう。


この色をプロレスのスタイルや人間に当てはめてみると解りやすいかもしれない。

赤いイメージを持つヤツと、
赤いラメラメのイメージを持つヤツが対戦。
するとどうだろう…
ものすごく暑いもしくは熱いイメージが湧いて来ないだろうか。
きっとその組合せが、ごうごうと燃え盛る炎を連想させるからでは無いだろうか。

逆に、「この色とこの色を組合せるなんて…」
という組合せもある。

それはみんなが見たこと無い組合せだから…
どんなものになるのか?
どんなイメージになるのか?
全く想像出来ないからだ。
人間は自分の知識の中に無いものを見た時、
マイナス要素が働いたりする時だってある。



その場合はあまり良い結果にならないことが多い。

だから存在しないのかもしれない。
でも時には見たことない組合せなのにとても相性が良く、お互いを光らせる新発見になったりする事もある。
同系色同士だと、陰影をつけて立体感を出した表現になる。
人間の記憶にある配色…たとえば茶色と緑色で木になる。
これはそう表現している印刷物が多いのと、
そんな風に見えることが一致して茶色と緑色で頭の中で木を作り出す。
これが記憶にある色。



色を見るタイミングというのも重要だったりする。
ものすごい綺麗な赤なのに、毎日赤を見ている人にすると
見飽きた色と認識されつまらなかったりする。
逆にいつも見る青なのにとても心地よかったりする事もある。
これは青で連想されるのが海や空などで、
楽しかった出来事の思い出や広いものへの壮大感じゃないのかなぁ?
それらを心が沈んだ時にみると明るい気持ちになったり。
一色の空を見ていると…
たくさんの色が使われている現代社会の雑踏から解放される気分になったり。



色に様々な組合せがあり、様々な感情を抱かせてくれる。

それら色の組合せは、ジツは全てプロレスに深く関わっている。




ちなみに鈴木軍のイメージカラーは黒である。
黒は他のどんな色よりも色素が強いので、
同量の場合ほとんど上から塗りつぶすことが出来る。

「オレたちが全て塗り潰してやるぜ!」

だから黒を選択してイメージカラーにしている。






でも本当はもうひとつ黒には意味があることを知っておいて欲しいと思う。








黒とは…


この世に存在する全ての色を同量とり、全て混ぜ合わせると…





なんと!









になるのだ。







鈴木軍の「黒」のもうひとつの…

いや本当の意味は…







「全てを含む」





ジツはオレたちの黒には、

そんな意味が込められている…。
















(この文章は2015/2/19携帯サイトプロレス格闘技DXの木曜日鈴木みのるコラムに掲載されたものを加筆、修正して再掲載しました)
















この黒の知識はかなり前から持っていた。20年以上前にパンクラスという団体を旗揚げした時に用いたロゴマーク…あのバッテンマークにも用いられている…と懐かし話にたどり着いた、


あのバッテンマークの秘密…赤は血液の赤…黒は全てを混ぜ合わせた色…それらが交差して…血の交配を表現…だからそれがハイブリッドレスリングという名称になった…本当の話。今から22年前…まだ総合格闘技やMMAという概念すら存在しない頃…全ての格闘技を交配させて全く新しい種類を作り出す事を目指した…それが「ハイブリッドレスリング・パンクラス」なのだ。あの頃目指したものは…現在、限りなく黒に近くなって来た…。これも色の話。。。
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