11/29はオレにとっての記念日。

今から25年前…





1989年11月29日
場所は東京ドーム
U.W.F



異種格闘技戦
鈴木みのるvsモーリス・スミス



当時「20世紀最強のキックボクサー」と彼は呼ばれていた。
ま、オレは知らなかったんだけど(笑)



無知とは怖いものだ。


当時21才

まだまだオレは鼻の垂れた小僧だった。


その時に感じたもの…
「生まれて初めて怖くて体が動かなかった」こと。
「それまで持っていた自身がガラガラと音を立てて崩れた」こと。
「今すぐこの場から逃げ出したい」こと。


最後は鼻垂れ小僧にはお似合いな結末だった。
世界最強のキックボクサーに自惚れた小僧は遊ばれ、軽く出したジャブで沈んだ。
それはまるでケーキの上のロウソクのようにフッと吹いて消えていくようだった。



泣いた、叫んだ。
みんなの前で、テレビカメラの前で、
わめいた。
その場から逃げ出したくなる気持ちを抑えきれず、
東京ドーム超満員60000人の前で泣きながら逃げ出した。










子供の頃、
将来の自分は
「驚異の新人デビュー」
「連戦連勝」
「天才あらわれる!」

そんな自分を思い描いていた。










実際は全然違っていた。
わかったことは…

「子供の寝言」
「口だけ達者なガキ」
「弱い」
それから…


















あれからもう25年も経った。
あっという間だった。
これを世間では四半世紀とか言うんだろうな。
とにかく…あっ!…という間だった。




20代のころ、朝から晩まで練習してた。
朝、毎日10km走り…
基礎トレーニングやって…
スパーリングやって…
昼飯食って…
ウェイトトレーニングやって…
キックボクシングのジムに行って…
家に帰ると22時。
そしてバタンキュ~~~~



そんな毎日を暮らしていた。
今でも聞かれる。
「毎日、何時間練習してるんですか?」って。
さすがに今はたいしてやってないが、
当時は普通に1日8時間はやっていた。
普通に、ごく普通に…。
当たり前のように…。


でもそれはあの日の出来事があったから。
11/29の東京ドームがあったから。








11.29はオレにとっての記念日。


「リングの上で心をへし折られた日」
「伸び切った鼻を根元から折られた日」
「初めて対戦相手を怖いと思った日」
「ホンモノに出会えた日」
「本気で強くなりたいと思った日」
「かけがえのない友と出逢った日」


「ホンモノの自分になりたいと思った日」




だから、11/29はオレにとって特別な日。
オレにとっての記念日である。
















今はかけがいのない友人になっている…。


























真っ白なコスチュームでリングにあがったのも、この日が最初。最初はただ目立ちたかった、まだ誰も着用していない色だったから。だったから。しかし、この日を境にオレにとっての「白」が特別な色になったのだ…な、

鈴木みのるのオフィシャルグッズショップ
「PILEDRIVER」


うわさの「軍団着・4」の情報公開まであと少し!もうちょいで全てを、全貌を公開します。お楽しみに…。