昨日のUスピリッツは、なんか不思議な感覚だった。

現在思い付く言葉を書いてみようと思う。





20年以上前に存在したU.W.F。
日本中に一大旋風を巻き起こし、あっと言う間に消え去った。
時間の経過と共に薄れて行く記憶。
しかしたくさんの人達の心に残った。

流れ行く時間の中で、
この日Uスピリッツを主催したカネハラだけがU系三派といわれた
「U.W.Fインターナショナル」
「リングス」
「パンクラス('93に藤原組から独立)」
に上がりメインイベントに出場している。


総合格闘技ラストマッチだったカネハラ…
自分のキャリア最後に選んだU.W.Fスタイル…
そこにみんながいた…
新生U.W.Fにいたオレ…
その頃の新人だったフケ、ナガイ、カキハラ…
三派に別れたあとデビューしたタカハシ、コウサカ、タカヤマ、ナルセ、ヤマケン…
コンドー、イトー、サトウ、ヤマミヤ、イシイ、ヤマダ…
マツイ、ウエヤマ、ナメカワ、イトウ…
そしてヤマザキカズオ…

みんなU戦士と呼ばれた男たち。


あの時、ほんの些細なことからうまれた行き違い…
でもたくさんの種を残した。

時代は変わり21世紀。

姿形を総合格闘技に変わった今も生き続ける魂。




カネハラが自分のカラダを使い
「俺達はひとつだ!」
と言われた気がしてならなかった。




今は無理かもしれないが…

マエダアキラ、タカダノブヒコ、フジワラヨシアキ…
この日来れなかったU戦士…

ひとつの旗の下に集まれないかなぁ…

貴方たちに憧れた男がこんなにたくさんいるんだよ…
みんな、みんな、U.W.Fだ…





プロレス界の強さを求めた若いはみ出しモノ達に、

「U.W.F(ユニバーサルレスリングフェデレーション」

と名前をつけたカール・ゴッチさんは、もう居ない…
誰かがいなくなっちゃう前になんとかならないかな…



ムリかな…




みんなカタブツだもんな…





だから生まれたんだもんな、ユーダブリュエフって…






昨夜のメインイベント…
最後の最後に現れた「Uの魂」…


ロストポイントで圧倒的に有利になったコンドー…
スタミナも切れてヘロヘロになってるカネハラ…
「残り3分!」のアナウンス…

「ポイント勝ってるからムリするな!」
「時間と距離とって!」
「固めろ!」

フツーに考えたら正しい。
総合格闘技なら正しい。
しかしオレのあたまにこんなコトが過ぎった…
「これで良いのか?それがU.W.Fなのか?」
オレの口からは全くチガウ言葉が出ていた。

「離れろ!攻めろ!トドメをさせ‼」

圧倒的に有利にも関わらずラッシュをかけるコンドー…
最後まで諦めずに向かって来るカネハラ…
そのままゴングが鳴り響き試合終了…

そうだ!
これだ!

これが魂ってヤツだ…
これは、あの試合をみた人達に受け継がれるハズ…




シアワセな空間…
きっとこんな空間を言うんだろうな…




全試合終了後に起こった「U・W・F…U・W・F…U・W・F…」のコール…



もうカタチは無いけれど…
存在もしないけれど…



確かにココに…



存在している…




新しい何かが動き出す…





そんな気がした夜だった。










昨日の会場売店・出張パイルドライバーも大繁盛だった、

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