集英社から発売されている
「燃えろ新日本プロレス」
のVol.1に収録されている
第一回IWGP優勝決定戦 アントニオ猪木 vs ハルクホーガンを見た。
いまから約30年前の映像だ。
この頃オレは中学3年生になった時だ。
あの日の事は今も鮮明に覚えている…
決勝戦のあったのは6/2。
この日は木曜日であり、毎週金曜日の生中継時代だったにもかかわらず木曜日の決勝戦だった。
オレはこの日を楽しみにしていた。
オレの大好きなイノキがついに世界制覇に大手を掛けてるんだもん、そりゃそうさ。
結果は非常に気になったが、テレビ放送は明日(当時)なので浅間神社のお祭りに遊びに行った。
遅くまで大騒ぎをし、帰宅。
テレビを付けるとニュース番組のアナウンサーが…
「本日プロレスの会場で事故がありました。対戦相手のハルクホーガンの技を受けたアントニオ猪木さんが意識不明になり、救急車で運ばれました。現在はまだ意識が戻ってないそうです。」
…こんな事を行っていた。
ニュース速報だった。
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え?
「だって、イノキだよ?」
子供ながらに大パニックになった。
いても立ってもいられず、翌日朝一で横浜駅まで行きスポーツ新聞を買った。
(当時はコンビニなんて便利な物はなかった)
デカデカとあの「ベロ出し写真」が出ていた。
そりゃ、もう学校どころではない。
う~ん…
もやもやしたまま、金曜日の8時にテレビの前に陣取った。
2人出てきた…
組み合って…
殴り合って…
イノキの張り手をホーガンが嫌がって…
場外に出て…
後ろからアックスボンバー…
鉄柱にアタマをブツけて…
カウントアウトギリギリにエプロンにあがったイノキ…
そこにだめ押しのアックスボンバー…
少年「ミノル」のヒーローはこの時に沈んだ…。
胸がドキドキして止まらなかった…
息をするのも忘れていた…
手のひらが汗でべとべとになっていた…
この時にオレの心の中に芽生えたのだ…
「オレがプロレスラーになってハルクホーガンを倒す!イノキの敵はオレがとる!」
自分の部屋からオヤジが飯を食っている食卓へ行き、こう…叫んだ。
「オ、オレ…プロレスラーになる!プロレスラーになってイノキの敵を取るんだ!」
するとオヤジは…
「ん?うるせー!さっさとメシ食え!」
これが、この日がオレがプロレスラーを目指すキッカケとなったのだ。
たしかあの日の晩飯は「唐揚げ」だった。
あの日にオレの人生は定まった。
プロレスは大好きだった。
三度のメシより、女の子より、なによりも…好きだった。
だけど、レスラーになりたいと思ったのは、この時が初めてだった。
だからこれだけ鮮明に覚えているのだ。
あの日からオレは変わった。
身長173cm、体重78kg
それが当時のオレのサイズだ。
オトナはみんな…
「やめとけ」
「無理だよ」
「どうせケガするから」
「オマエじゃムリ」
「アレはテレビの世界の話だ」
…色んなコトをボロクソに言われた。
あれから30年の月日が流れている。
現在のオレは、みんなが知っている通りだ。
もし許されるなら、
もしあの日に行けるのなら…
アノ時の、ミノル少年の夢を叶えてやりたい…
もう、ムリかな?
ココまで来ると、現実問題なんかどうでもいい。
アノ時のキモチ、
アノ時の決意、
アノ時の全て…
ずっと心に持ってコレからもプロレスをやって行きたいと思っている。
さて、新商品ラッシュも一段落して発送作業に追われているテンチョーのシリを叩きながら、もう次の新商品に手をつけている…
鈴木みのるのオフィシャルグッズショップ
「パイルドライバー」
www.piledriver.jp
次の新商品はねえ~…「ジョリーロジャーG1スペシャル」に…「イージースポーツバック」でしょ…それからね…アレと…コレと…乞うご期待!