9日金曜のブログでも書かせて頂きましたが、私が幹事長を務めさせて頂いております、医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟の会合の事がYahoo!ニュースのトップで紹介されていたようです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080510-00000001-cbn-soci

医療安全調査委法案は、もしこのまま成立すれば救急医療は崩壊します。大きな背景にあるのは、救急、産科・小児科も含めハイリスク医療での圧倒的な医師不足、不足ゆえの過重労働、昨今の訴訟・訴追のリスク増大、さらなる医師立ち去りの悪循環です。
私の元には、「法案が通ったら、救急医、産科医を辞める」といった悲痛な声が各地から続々届いています。私も、親族の不慮の死に遭遇した家族や後遺症を被った患者が、真相究明のため専門家のサポートを受け、納得いくまで医療者と対話できるよう、行政が支援することは不可欠だと思っています。しかし、診療関連死を全件、厚生労働省の傘下の調査委員会に届け出させ、行政処分や刑事処分につなげていくのは間違っています。
最善を尽くした医師を結果次第で権力が罰する制度は、医療を萎縮させるだけです。これ以上医療崩壊を加速させる訳には行きません。
大野病院事件の判決についても私は大変注目をしていますし、これが医師の、さらなる立ち去りを招くような結果にならない事を切に願っています。
こういった今まで取り扱われてこなかった、重大な問題がようやくネットの最大メディアで、ニュースとして大きく報じられるようになったのは一つの前進だとも思いますが、一番大切な事は、この間違ったやり方が修正されるまでの具体的な動きに繋げていく事です。
私たちもこの議連を通して、立法府から最大限の努力をしたいと思っています。
http://iryogiren.net/