本日、衆議院にて可決された平成十九年度政府補正予算案が、十五年ぶりに参議院で否決された事がきっかけです。平成十九年度の補正予算案について、先週賛否熱い議論が交わされましたが、結局本会議前の予算委員会では否決され、本日、鴻池予算委員長から参議院予算委員会における審議の結果が発表されました。そして参議院での審議の結果、否決採択されたのです。
衆参で議決が分かれてしまった事を受け、衆参両院の代表者による協議会が開かれました。
参議院側の協議会メンバーとして、民主党の桜井充議員、小川勝也議員を始めとした、参議院多数派である野党の議員、衆議院からは、自民党を始めとした与党の議員が参加しました。そして、その協議会の議長にはくじ引きの結果、逢沢衆議院予算委員長がなり、そこでいろんな意見交換が行われましたが、結果意見が整わず、憲法60条の規定により予算については衆議院の結果を議決とする事になりました。長年、自分たちが提出した議案は通るものだと思い込んでいる与党側に対し、これだけ再考の機会を提供する事ができるのは、憲政史上初めての出来事だと思います。政局変化の指数関数が、今物凄い勢いで盛り上がってきている事を如実に感じます。