名古屋青年会議所が主催されたシンポジウム「市民と政治家との意見交換会」に名古屋まで行って参りました。JCのほんものの民主政治研究委員会が主催されましたが、伊藤委員長はじめ大変に熱心に事業を行っていただき、ご来場者も大変大勢のなかでのシンポジウムでした。私が大変興味深かったのは、インターンを経験する前と後とで、アンケートをとったところ、政治が好きですか?好きが40%から95%に。政治家に良いイメージをもっていますか?もっているが20%から80%に、投票に行きますかが57%から82%に劇的に変化しているという調査結果です。
 この調査が物語っていることは、いかに、マスメディアの偏向報道によって、若者をはじめ有権者の皆さんは偏った認識をもち、そして、直接、政治家に触れ、永田町を二ヶ月間内部から観察し、自分なりに直接情報を得た後には、その認識を大幅に変えているということです。
 こうしたマスメディアの偏向報道に対しては、私は、あえて何か言うつもりはありません。NEWSというのは、特別なこと、得意なことを報道するものであって、政治家のスキャンダルばかりになるのは、やむを得ません。また、ワイドショウは、まさに視聴率が命ですから、政治家の不祥事やスキャンダルを報ずると視聴率が上がる、即ち、そうしたものを好んでみる視聴者の方々が大勢いるという事実が背景にあるわけです。
 私は、結局のところ、教育だと思っています。今回、民主党がまとめた日本国教育基本法案においては、政治教育を真の主権者を育成するために逃げることなくきちんとやっていく方向に一歩踏み込んだ法案になっています。今まで、政治教育は日本では避けられてきました。そもそも、今の中学生は、一日平均4.2時間テレビやインターネットをみます、一方で、学校での授業時間を365日で割ると一日2.2時間になります。さらに、その授業時間のなかで、世の中のこと、政治のこと、政治家のことを、ほとんど教えませんから、マスメディアからの情報に流されてしまうのは、至極当然のことです。ですから、極力、子どもには、生身の政治家、政治、世のなかを教えていくことが必要になります。
 大人になってしまった方々には、とにかく、政治家と直接対話をしていただく、直接、話を聞いていくだくことを地道にやっていくことしかありません。そして、直接対話、真の情報収集のために、きわめて大きな援軍となるのが、インターネットです。
 特に、この「みんなの政治」ができたおかげ、政治家が、どんなことをしているのか、そして、永田町とは、どんなところかがわかるようになって、一挙に政治が身近なものになるきっかけになるとの声が高まっていました。