北朝鮮がミサイルを七発も威嚇発射しました。まさに乱射です。我が国戦後最大の安全保障上の危機が到来しています。この危機が国民の皆さんに共有されているでしょうか?私は、地方出張をとりやめ、東京に残りました。夜のテレビをみても、普段どおりのバラエティ番組をやっています。経済制裁決定や国連安保理への提起は当然ですが、政府は、まず、専守防衛の範囲内で最大限の洋上展開を図るべきです。数多くの日本の漁業関係者や海運関係者の命がすでに脅かされているのです。米軍への要請・連携はどうなっているのでしょうか?そうした措置を矢継ぎ早に取り、そのことをアナウンスすべきです。でないと、北朝鮮に対して、日本は「とろい」というメッセージを与えてしまいます。そうすると、今回の緩慢な対応に、北朝鮮は、味をしめ、今後、ますます増長してしまいますので、ここは大事です。日本の制服組はしっかりしていますので、きちんと、やっているのだと思いますが、そのことを、官邸や防衛庁は、戦略的にアナウンスしたほうがいいです。国際政治の常識にそって対応すべきです。今は、わが国の海上自衛力と、日米の共同行動の機敏さと圧倒的な強靭さを、この際、北朝鮮に見せ付けておくことが絶対必要です。そのことが、今後の抑止力になります。現在の政府の対応には大いに疑問を感じます。
そもそも、今回の小泉総理の訪米の目的は、本来、何であるべきでしょうか?北のミサイル準備は報道ですら伝えられていました。わが国の安全を高めるために、日米首脳会談を通じて、北にプレッシャーをかけ、発射を思いとどませることであったはずです。戦後、最高の日米同盟があれば、安全保障は盤石だと、はしゃいでいましたが、数日後に、この有様です。安全保障の観点からは、今回の訪米は何の効果もなかったどころか、逆効果でした。北朝鮮に、なめられているのです。プレスー踊りも、影響も与えていることは明らかです。自衛隊の最高司令官である総理大臣の気の緩みを見せたのは、まずかった。私も、中国関係者と情報交換を続けていますが、わが党の小沢一郎代表は、今、中国訪問中ですが、北朝鮮の後見人である中国政府に対して、すみやかに北朝鮮に対してプレッシャーをかけるよう要請し、中国側は、快諾してくれました。これが、本来の首脳外交です。日本国民の皆さん、意識を高くもって、有事に備えましょう。