東京大学医学部鉄門講堂での「がんの放射線治療を応援する市民集会」に参加させていただきました。私から「以前は、胃や子宮がんが多かったが、昨今は、肺、乳、前立腺がんが増えている。こうしたがんは、外科手術に加えて放射線治療などが有効な場合が多く、近い将来、日本人の延べ4人に一人が放射線治療が必要になるが、日本では専門医などが圧倒的に不足している。放射線治療の専門医が米5000名に対して500名、また、放射線治療の品質管理の専門家が米5000名に対して日本は実質10名というありさまだ。特に、放射線診断と治療の分離、医学物理教育の充実、品質管理専門家の確保などが必要だ」とお話させていただきました。会には、東京大学医学部の中川助教授はじめ、東大院工学系研究科、癌研有明病院、順天堂東京江東高齢者医療センター、放医研、がんセンターなどから大勢の専門家、がん患者の皆様も多数参加されていらっしゃいました。集会の最後に「放射線治療の専門医と専門の技師を増やすこと。品質管理の専門家を育成すること。診療報酬の適正化を図ること。科学的で公正ながん治療情報を開示すること。などをアピールとして決議しました。