「世の中を変える」をテーマにした民主党大学東京が本日より開校いたしました。応募多数の中から、論文と最終審査により厳選した、60人に今年は生徒を絞りました。二期目となる今回ですが、去年の一期目から私が校長を務めさせて頂いております。
前回では263名の生徒が入学しまして、うちの30名が昨年4月の統一自治体選挙に立候補し、今では20名が議員となっております。そして、それが、わが民主党が200議員を超える大躍進を成し遂げた原動力となってくれました。今回は、いわゆる統一選は3年後となりますので、狙いとしては来年夏の都議会候補者を輩出できればと考えています。しかしまた、世の中は議員のみで変わる訳ではありません。NPOや政策スタッフ等それぞれの分野で世の中を変えていこうという思いを持った人材を育成していきたい、というのも狙いです。
開校にあたって、ご挨拶をさせて頂きましたが、「世の中を変えるには、志、知恵、勇気、そして仲間が必要。志は持っている人を選んだので、ここでは知恵を身につけ、仲間を見つけ、お互いが同志となる事を目指して欲しい、そして、仲間がいる事で勇気も湧く」「私は、山口県荻市の松下村塾に20回以上行った事がありますが、そこはわずか八畳二間、生徒も20名程度で、この開校式が行われた会議室の1/3の広さ、また本学入学生の半分にも満たないが、本気で世の中を変えようと思ったら、それだけのもので出来た訳で、志を繋いでいく事によって、ここ民主党大学から変革のうねりを起こして行きましょう」といった事を話させて頂きました。
次に円より子都連会長から「志を口にする事はたやすい。しかし、本当に変えていく為に、それだけ人間力を養って欲しい」とのお言葉を頂きました。
そして最後に鳩山幹事長から基調講演を頂きましたが、まさに「民主党とは何か」についてお話を頂いたように思います。自民党に勝つか負けるか、という話ではなく、ダボス会議にご自身が出席された感想も交えながら、「世界は日本に対する関心を失っている。周回遅れの日本をどう立て直すか、そういう事を考えて欲しい。」「民主党を無私の集団にしたい。微塵でも私利私欲のある人は去ってもらいたい」と仰っていました。
また、話の中で「尊厳ある日本を作っていきたい。」「誇りを取り戻したい」と強調され、具体的に正すべき課題として「『官尊民卑』の風潮を直していかなければならない。天下りの問題、先日のイージス艦事故の問題も『そこのけそこのけイージス艦が通る』といった意識があったのではないか。年金やガソリン税を娯楽費に使ってしまう問題もこういった官尊民卑の意識から生じている」「地域主権を実現したい。地域で出来る事は全て地域で、どうしても地方で無理な事は道州で、それで無理なら国で」「民主党が政権を取ったら、霞ヶ関の皆さんには全員辞表を頂いて、民主党と一緒に頑張っていくという決意が出来る方だけに残って頂き、それが出来ぬ者は去って頂きたい」といったお話があり、集まった入学生たちにも民主党の目指すべき方向というのを理解して頂いたのではないかと思います。
こうして本当に良いスタートが切れたと思いますが、これもひとえに西岡青年委員長、山口たく青年委員会幹事長、伊藤ゆう大学局長を始めとした民主党東京都連青年委員会の皆さんが半年間一生懸命、今期運営の為に頑張ってくれたお陰だと大変感謝しています。次回は菅直人民主党代表代行、次々回は北川正恭稲田大学マニフェスト研究所所長が講義をされます。乞うご期待です。