先日(4月17日)、鳩山総理と共に新宿区立淀橋第三小学校の跡地を利用している芸能家伝舎を視察致しましたが、その際に舞台稽古をしていた「2人の夫と私の事情」(シス・カンパニー公演)を本日観てきました。

W.サマセット・モームの原作を、松たか子さん、段田安則さん、渡辺徹さんら出演で、ケラリーノ・サンドロヴィッチが演出・上演台本を担当する素晴らしい芝居でした。北村明子さんのプロデュース力が光る完成度の高い公演となっています。 特に、松たか子さんの演技には感嘆致しました。また、芝居作りの段階も観ておりましたので、より面白く感じました。

このような素晴らしい演劇が、地域と協同して文化の発信地となっている 「芸能家伝舎」を拠点に作られていくことは、よい事だと改めて感じました。このような素晴らしい演劇が増えれば、日本の演劇ファンも増え、裾野も広がり、日本の演劇がさらに向上していくのだと思います。

私も昔、駒場小劇場で芝居をしていました。これからも文化の良い循環を作れるよう、応援させていただきたいと考えています。

今年度より文部科学省では、文化庁と連携し、学校での芸術表現を通じて、コミュニケーション教育を推進していくため、「児童生徒のコミュニケーション能力の育成に資する芸術表現体験事業」を実施する予定です。 この事業は、学校や文化施設において,演劇やオーケストラといった巡回公演等を鑑賞したり,実演指導を受け、共演する等して、優れた舞台芸術に触れることで、芸術を愛する心を育て、コミュニケーション能力の向上とともに文化芸術の優れた才能の芽を育て,将来の観客層の育成を図る事業となっています。

*詳細はこちらです。http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/commu/1289958.htm

次回も北村さんのプロデュースの公演をのぞきにいこうと思っています。

*演劇と教育について私の考えはこちらをご覧ください(すずきかんHP内)
http://suzukan.net/manifesto_1_5.html