大洗沖で黒鮪177キロをキャッチ! | 鈴木斉オフィシャルブログ「BLUE SOUL」Powered by Ameba

大洗沖で黒鮪177キロをキャッチ!

2017年11月13日、



念願だった、地元の海で黒鮪177.4キロをキャッチ!



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ドーンと!こんなサイズ



改めて見てもデッカイです!



青森県の津軽海峡や九州玄界灘でもなく、茨城県大洗沖!しかも関東の海で



この鮪を釣り上げる話の始まりは、今から約4年前になります。



大洗沖で、釣り仲間が100キロオーバーの黒鮪(本鮪)をルアーで釣り上げた!



もちろん釣れた翌日にも、知人の船に乗せてもらい沖を探すが一匹の魚影すら見えない!



前日までは凄かったとの事



これが大洗沖の厳しさ難しさ。



潮に乗って、ベイトを追いながら群れごと回遊してしまうからだ。


ここ大洗沖は、沈み根やパヤオといった小魚が居つくポイントがなく、黒潮と親潮の海流変化でベイトが出入りする海域。



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(鮪を釣り上げた日の潮とは異なりますが、茨城沖はこんな感じで潮の変化があります)



青い色が親潮(寒流)オレンジ色が黒潮(暖流)黄色い色が暖流と寒流が交わり、プランクトンも多くベイトとなる魚が集まって来る。



この時のベイトは秋刀魚だったが、他にもイワシ、サバ、トビウオ、イカなど、その時々で変わる。



大洗沖にベイトが滞留する事は稀で、その時のベイトと一緒に回遊し入って来るタイミングで狙わないとならない。



大洗沖での黒鮪遭遇率は低く、毎日沖に出たとしても出会う確率はかなり低い。




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約3年前に船を購入し、時間があれば沖に出向き鮪の魚影を探すが正直チャンスがない日々でした。


かなり沖に出るので、小型船舶一級免許と無線免許を取得(プライベート船の為、遊漁等はしていませんので悪しからず)



毎回沖に出てナブラを探すが、何事もなくボーズの連続。



2017年晩秋、ついにその時が来た。



今までに見た事のない無数の鳥山!下には大型魚に追われる秋刀魚の群れ!



遠くからでもハッキリと確認できる巨大な水飛沫。


デカイ!


100〜300キロ級までの鮪が、東京ドーム1個分ほどの規模でナブラになっている。



もかしたら、それ以上かも



鮪のサイズもデカイが、ナブラの規模も見た事がない!



しかも長時間続くスーパーナブラ!



鮪狙いのアングラーが夢にまで見たい光景が、まさに私の目の前に広がっていた!!



その中でも、明らかにデカイ飛沫を目指し船を走らせキャスト。



水面に残る巨大な波紋にルアーをキャストし、しばらくステイさせるが反応無し。



軽く誘いを入れルアーを動かすと、300キロ近い黒い魚影がルアーに食いつきラインが水中に!



あまりのデカさにビビってしまったが(笑)



船の行き足が残っていたのと、鮪がこっちに突っ込んできた為、ラインがたるみフッキング出来なかった。
 


あんなモンスターサイズがヒットしたら、間違いなく深夜のファイトになってしまう。



しかも船には自分1人なので、あの一瞬で色々な事を想像してしまった。



次に、100〜200キロサイズを目指し船を走らせ秋刀魚が逃げ惑う場所にピンポイントキャスト。



ルアーが着水し、3秒ほどステイ



水飛沫とともに黒い魚影がルアーに食いついた!



150キロ級か?リールからラインがどんどん減っていく!



ファーストランで150メートル!セカンドランでさらに100メートル!リールに500メートル巻いてあったラインが250メートルも出された。



それでもまだ200メートル残ってる安心感(最初のキャストで50m +150m+100m=300m)



これがステラSW30000番の凄さ(初期ドラグ値は約10キロ)


リールのドラグテンションを徐々に上げていき、MAX20キロ近くまで上げ、それでも出るドラグはハンドドラグを使用して強引にファイト。



ファイトが長引けば、フック、ラインの蓄積ダメージでバレる可能性が高くなる。



もちろん自分の体力も限界になるまえに勝負しなくてはならない。



色々な事が頭をよぎるが、まずはヒットしている鮪を水面まで浮かせてサイズ確認したい。



焦る気持ちを抑えながら、



船でバックして鮪を引っ張り、前進してラインを巻き取る。



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知人がスマホで撮影してくれた貴重な1枚!(船首でファイトしながらリモコンで操船)



シングルハンドの為、ファイト中の写真も撮れない!



ラインと魚の動きを見ながら、慎重に右手で舵とスロットルを微調整。



通常のファイトは、ロッドとリールを使いポンピングするが、相手がデカイので船でポンピングし魚と勝負。



これは青森県龍飛で学んだ事、小型艇ならではのファイトを実践。



「小泊スタイル」



鮪に船を引っ張らせて早く弱らせる作戦。



もちろん、これを受け止められるだけのタックルバランスが重要。



嫌がってた鮪も、徐々に水面に上がって来た。



魚影が確認できる距離になり、ルアーを丸呑みしているのがハッキリ分かった。



口切れ防止で入れていたフロロ70号のお陰で、最後のランディングは強引に寄せフィニッシュ。


ファイトタイム40分!



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船に上げようと試みたが、流石に上がるサイズではない!



近くで釣りをしていた知り合いの船に無線でSOS




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悪戦苦闘の末、なんとか無事に船にあげて帰港。



船に上げるだけでも一苦労でした。



たまたま乗り合わせていた!JGFAの岡田さんも手伝ってくれました。



皆さん本当にありがとうございました。



仲間に感謝です。



暗くなる前に勝負がついて、ホント良かった。



これも、数々のフィールドで実績を積み上げた経験と、このタイミングで太仕掛けを用意した結果だと思います。



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マリーナで計測177.6キロ!(血抜きのみ)



口の中にルアーが残っているのでマイナス200g



黒鮪177.4キロの快挙を達成出来ました!



実に3年間追い続けた結果です。



しかもシングルハンド!(操船しながらアングラーの全て1人で)



シングルハンドは危険を伴うので、天候はもちろん安全第一で




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レスキューリンクプラスを常に身に付けて、万が一にも備えてます。



当たり前ですが、ライフジャケットも着用しています。



自己記録を約2倍近く更新しましたが、太平洋側のキャスティングで釣り上がった鮪で一番デカイかもしれません!(2017年12月現在)




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240㎜のルアーを丸のみ。


捕食していた秋刀魚と同じサイズのルアー、まさにマッチザベイトでした。



ちなみに、この翌日も同じポイントに向かったが、前回同様一匹の魚影すら確認出来なかった。



タックル詳細に続く・・・