ボクです。こんちは。
無収入期間がもうすぐ終わります。
下着と靴下に穴が空きまきって、ドンドン処分したものの無収入なので新しく買うこともできない……といった惨めな期間がやっと終わってくれるのです。
本当にお金がないって怖いですね。
その恐怖感の反動から、7月から考えただけで脳がショートするぐらい仕事を入れてしまいました。
ごく近い将来必ず訪れるデスマーチが怖くてしょうがありません。
ということで今現在、「お金が無くて惨め」で「来るべき仕事の津波の恐怖に怯えている」という非常に悲しい精神状態なわけです。
-------------
●仕事について
前述しましたが、仕事がヤバいです。
今もパンク寸前で、7月、そして8月にはさらにドンッと仕事が増えるという、過剰積載仕様になっております。
どうして毎月安定した感じで一年貫き通せないのか、謎ですね。謎。
-------------
●海外ドラマについて
えー、「ウェイワードパインズ」は今回、諦めることにしました。
見る時間があまりのもありません。
同じ理由で「アメリカンホラーストーリー」もスルーです。
「ウェイワードパインズ」はあの閉鎖世界の謎が判明したところまで見たので、
続きはきっと出るだろう吹き替え版を楽しみに待つことにします。
……出せよ。絶対出してくれよ。吹き替え版。
「アメリカンホラーストーリー」は第一話を録画して、そのままスルーです。
こちらも再放送で見ることに決定。
「ゴッサム」は面白いっすね。
「バットマン」「ダークナイト」は、映画をチョロっとみた程度の知識しかありませんが、それでもクライム・ノワールものとして十分面白い。
あの「One tree hill」のライアン役だった人を見るのは久しぶりだし(ってか、吹替声優まで同じ。声低過ぎて、若干聞き取り辛いのも同じ)、お子様の頃のバットマン氏の「典型的なおぼっちゃま優等生」ぶりもいい。
なによりも若き日のペンギンが面白い。
この作品は、ゴッサムシティの大悪人へといずれ成長するペンギン氏の立志伝として楽しむことができます。
きっと「バットマン」の知識があれば、2割増しぐらい楽しいんでしょうねぇ。
「ジャスティス・リーグ」が映画になれば、その時勉強します。
んで、「スコーピオンズ」も面白い。
IQ197の天才コンピューター技術士、天才数学者、天才エンジエア、天才心理学者のチームが犯罪者と立ち向かうクライムものなのですが、めちゃくちゃスピード感があっていい。
普通の犯罪捜査モノだと、シリーズ中に1話か2話ぐらいある「時間制限モノ」(飛行機が着陸するまでの数時間の間、とか時限爆弾が爆発するまでの間の顛末を描いたヤツ)の連続で、毎回ハラハラさせられます。
今のところ5話まで見たんですが、どれもこれも秀作でハズレがありません。
おかげで今金曜日の夜10時が楽しみでしょうがない感じです。
主人公のウォルターって、あのボク的ヒロイン大嫌い大嫌いドラマナンバーワンの「ボディ・オブ・プルーフ」で刑事役やってた人なんスね。
オカンに言われるまで気づきませんでした。
きっと「ボディオブプルーフ」のヒロイン、ミーガンの呪いのせいだと思います。
そして、「キャッスル」シーズン6、「メンタリスト」シーズン6も始まりましたね。
どちらも鉄板で面白い……のかな? 「メンタリスト」はシーズン7で終了が決定だから、シーズン6でコケちゃったんでしょうね、きっと。メインキャストの二人が降板するってのもデカい理由なんでしょうけど。
あ、そうそう、「エレメンタリー」シーズン1が終わりましたね。
ホームズものドラマで、登場が気になっていたモリアーティとアイリーンをあんな形で片付けるなんて、正直スゲェと思いました。
監督や脚本家の「ホームズもので企画通したけど、ホームズなんてクソくらえだぜ!」という気概を感じさせられます。
まあ、ワトソンを女性にした時点で、ホームズものとしてのポリシーはかなり低かったので当然の帰結かもしれません。
ただお話や事件そのものは相当面白かったので、次シリーズが楽しみです。
できれば、暇になった来年ぐらいから放映希望。
あとは、「ビッグバンセオリー」シーズン7と、「クリミナルマインド」シーズン7をじっくり待つのみ。
できれば冬以降放映が望ましいっすね。忙しいので。
-------------
●漫画について
お金がないこと、そしてお気に入りだった梅田の漫画専門店が閉店してしまったことから、「アマゾンでカードで買って、配達してもらう」というヒキコモリに優しい販売形態をソックリ利用させてもらことにしております。
んでここ数ヶ月の間に読んで、面白かったものをいくつか感想を。
・「ダンジョン飯」(エンターブレイン・九井諒子)
この作家さん、ちょっぴり不思議な短編集を書きに書きまくってましたね。
何冊かコミックス化されてますが、どのどれもが工夫工夫の連続でした。
んで、この「タンジョン飯」。
今日日「女の子がただメシを食いまくってるだけの漫画」を逆手に取ったような作品です。
今まで短篇集で培ってきた、漫画技術を使い倒してる感じが素晴らしい。
こういうひねくれた漫画大好きです。
・「それでも町は廻っている」
最新刊の、佳作っぷりはスゴイ。アベレージ高すぎ。
どの話を読んでも面白いって、なかなか無いっすよ?
日常系漫画が流行って久しいですが、どれもこれも面白い漫画ってわけにはいきません。
その中でも、この作品ほど佳作揃いなのはそうそう無いと思います。
・「忘却のサチコ」(小学館・阿部潤)
前述しましたが、「女の子がただメシを食うだけの漫画」という不思議なジャンルが形成されてしまっています。
その中も、この作品は白眉です。
「なぜ、ヒロインがメシを食いながらアヘ顔をするのか」がしっかりと作品の核になっているからです。
ただ「美味いから」で、アヘ顔を晒してはいけません。
アヘ顔は、忘我の境血の表れです。
肉体的な快感の表れではなく、悟りの手順を経てアヘ顔をしなければならないのです。
説得力のあるアへ顔。そうそう他の漫画では見られません。
素晴らしい作品です。
「ふらいんぐうぃっち」(講談社・石塚千尋)
日常系の嚆矢と言っても過言ではない(いや、言い過ぎか……?)の作品である「よつばと」。
最高に面白く、最高に絵が綺麗な、漫画という表現形態の完成形の一つだと思います。
ただ近年、刊行ペースが落ちに落ちまくり、数年に一回しか単行本が出ず、一年まるまる雑誌掲載がない、という異常事態に陥っています。
そんな中、数々の「よつばと」フォロワーが生まれましたが、この「ふらいんぐうぃっち」の「本家が書かないなら、俺が描く!」感はお見事です。
絵柄といい雰囲気といい、学究的に研究し尽くした果てに産み落とされた、超高水準の模造品といった感じです。
「面白いか?」といわれれば微妙ですが、その心意気には胸を打たれてしまいました。
・「かくかくしかじか」(集英社・東村アキコ)
何を今さら……と思われるでしょうが、ちょいと購入が遅れてしまいましてな。
ということでいい本でした。
ワタクシ、いちおう「モノ作り」の世界に片足を突っ込んだ人間なのですが、作中の「先生」のごとき、「描くこと」への原理主義者ってのは意外とお目にかかりません。
本来芸術や創作という世界は、こういうごくごく一部の選ばれたのみに拓かれるものだと思います。
作中にも作者が言及していますが、芸術系の大学や専門学校に進む学生の大半……いや、99%は「勉強や運動が嫌いで、でも大学には行きたいし、芸術系なら行ってもいいかな?」なんていうクソどうてもいい理由に進むわけです。
作中の「先生」は残りの1%に属する本当の芸術家でした。
作者や他の作中の登場人物は。ほぼその1%に漏れた人々で構成されていて、「先生」の熱意や意欲を理解できない「一般人」という視点で最後まで貫かれています。
ボクちんも「一般人」ですので、その「先生」の生き様に、創作姿勢の格差を感じて打ちのめされてしまうわけなのです。
人の人生にいい影響を与えて、惜しまれながらなくなるような人間になれればいいなぁ、きっとなれないだろうなぁ……。
そんなややこしい読後感を与えてくれるこの作品。
すごくいいですね。
・「ヒストリエ」(講談社・岩明均)
最新刊、やっと出ましたね。
これも忘れた頃に刊行されて、その都度最初から読み直すことを強いられる、賽の河原の如き作品です。
今回も、また読みなおしてしまいました。
また一巻から読み直したいので、早く次の巻をお願いいたします。
・「ゴールデンカムイ」(野田サトル)
「北海道サバイバル」「軍人」「アイヌ人少女」「新選組」という色んな要素をつまみ食いできる幕の内弁当っぷりがいい感じです。
んで、特筆すべきは「ヒロインの顔芸」です。
「可愛い」がお仕事であるはずのヒロインが、「稲中卓球部」のごとく顔面で積極的にグイグイ笑いを取りに行くスタイルは素敵の一言です。
最新刊では「オソマ(うんこ)」と断じて譲らなかった「味噌」の味に陥落してしまいました。アへ顔です。
さらに「リュウ」という狩猟犬がクソ可愛いです。勃起モノです。
見どころ満載ですね。
・「白暮のクロニクル」
最新刊、出ました。
雪村氏の子供っぽくて未成熟な部分に胸キュンすることが可能です。
しかも……今回は、眠れる美少年の登場ですよ。
「生きながら人体実験で切り刻まれる」雪村氏に萌えポイントをキュンキュンされた人も少なくないと思いますが、今回は「自分の迂闊さを埋め合わせるために罪なき少年に血分け(吸血鬼化)させてしまった」という壮大な萌えポイント投下が来ました。
それがもう、エグいぐらい美少年に描かれております。
んで、伏木あかりの処女臭い可愛さも健在。
コミックス一巻で1エピソードが消化される親切仕様も相変わらずです。
古い作家さんならではの、卓越した漫画技術は読んでいて心地いいですね。
絵とか勢いや、出版社のゴリ押しで突き進む若い作家さんの漫画にはない読後感です。
・「ランド」(講談社・山下和美)
1巻が出たばかりなので、まだまだ全容がわかりませんが、
「主人公が生活している世界は、もっと広い世界の中の閉ざされたごくごく一部に過ぎない」といったスケール感。SFの手法ですね。
事実、世界観の和風なフレーバーを裏切る形でSF化していく流れを感じます。
「白暮のクロニクル」もそうですが、古い作家さんの玄人芸は素晴らしい。
漫画って画力が全てじゃないんだなぁ、と改めて思わされてしまいます。
絵を描くより、もっと難しく、複雑な構成要素で成り立ってるんですね。
こういう作品を読むと、つくづく思い知らされてしまいます。
…………まだまだ漫画について書きたいのですが、作業する時間が削られるので、今回はここまで。
とりあえず11月「フォールアウト」の新作が出るので、それに合わせてプレステ4を買うか、ゲーム用PCを新調するか考えたいと思います。
それでは皆様、ごきげんよう。