【 ネタバレ注意 】
東京の救命救急センターで “いのちを救うこと” を最優先として働いていた医師・白石咲和子(吉永小百合)は、ある事件がきっかけで故郷・金沢にある在宅医療を行う「まほろば診療所」で働くことになります。 ここでは、院長の仙川 徹(西田敏行)、看護師の星野麻世(広瀬すず)らが “患者の生き方を尊重する治療” を最優先にすることを掲げており、咲和子は、これまで経験してきた医療とはまったく違う考え方に遭遇します。
咲和子は、いのちの第一線である東京の救命救急センターで、そのキャリアをいかんなく発揮していたが… 野呂が関わった事件によって病院を去ることになったのです。
診療所で働く訪問看護師の麻世も、明るい笑顔が持ち味の女性ですが、過去に同乗していた車の事故で姉を亡くすというつらい過去を持ち、いのち の価値を見失っていました。
そして野呂も、親からの大きな期待に応えられない苦悩を抱き いのち に向き合えずにいたのです。
過去に何んらかのつまずきを持つ3人が、在宅医療を選択した患者たちの、仕事へのプライドや愛、絶対に他人には看取らせないという強い夫婦愛、生まれ故郷で静かに暮らしたいという郷土愛、懸命にいのちに向き合う親の愛など…
寺田智恵子(小池栄子):芸者で末期の肺癌ですが、自分らしく生きたいと… 煙草がやめられません。
並木シズ(松金よね子):脳出血後、自宅治療の胃瘻患者で寝たきり。
夫・並木徳三郎(泉谷しげる)は妻を愛している。 老老介護に疲弊し、ゴミ屋敷状態での生活。
中川明子(石田ゆり子):プロの女流囲碁棋士。 5年前に癌の手術をしたが転移。 幼なじみの咲和子を頼って まほろば診療所へ…
宮嶋義一(柳葉敏郎):元高級官僚で末期の膵臓癌。 最期の時間を平穏に過ごしたいと望んでいるが、長年会えずにいる息子が…
妻・友里恵(森口遥子):夫を献身的に支えているが、家出した息子に会わせたいと思っている。
若林裕子(南野陽子):8才で小児癌を患う女児の母。 娘の迫る死を受け入れられず、新薬を使用した治療を求める。
娘・萌(佐々木みう):生まれ変われるなら 人魚 になりたいので、早く海に行って神様にお願いしたいと海に憧れている。 3人と両親で海へ出かけます…
白石達郎(田中 泯):白石咲和子の父、妻には先立たれていて、咲和子が帰ってきたことを喜んでいます。 ある日、転倒して骨折してしまい…
柳瀬尚也(みなみらんぼう):世界を旅した吟遊詩人でモンゴルを愛しています。 「BAR STATION」のマスターで、まほろば診療所の食堂兼憩いの場として提供。 劇中、応援歌『いのちの停車場』(作詞・小椋 佳(作詞)を歌います。
最期を看取るシーンが多くあります(涙)
★★★★★(ホシ 5つ / 大満足)
映画館の大型スクリーンで、金沢の街並みとともに感動作を鑑賞してください。