誰がやっても同じ仕事なのか① | 行列のできる行政書士 鈴川法務事務所 in 広島市

誰がやっても同じ仕事なのか①


行政書士の仕事は、許認可の申請にしても文書の作成にしても、わざわざ行政書士に依頼しなくても、ご本人で手続することも可能です。



実際、建設業の許可申請は会社の事務員さんがやっているという会社も多いでしょうし、会社を設立するのも相続手続をするのも、自分でやろうと思えばできるのです。



では、ご自分で手続した場合と、行政書士に依頼した場合とで、何か違いがあるでしょうか。



もし違いがないのであれば、何もお金を払ってまで行政書士に頼まなくてもいいということになります。



この点、特に許認可申請の場面で見ると、実は多くの場合に違いはありません。



許認可申請でも書類作成でも、自分で書いて役所に持っていけば、窓口担当者が教えてくれます。



何度か書き直しを求められたり、不足書類を再度集めたりで、何度も役所に通うことになるかもしれませんが、なんとか受理されてしまえば、よほどのことがない限り許可は下ります。



行政書士の経験とノウハウによって、難しい申請要件をうまくクリアできるというケースも中にはありますが、それはレアケースです。



結局、許認可申請分野における行政書士のサービスというのは、ほとんどの場合はご本人様の時間と手間を短縮させるということなのです。



それでも需要があるのは、やはり役所の手続は「面倒」で「時間がかかり」、「よくわからない」ものが多いからなのです。



一方、相続や会社設立といった法務関連の業務においては、ご本人でされる場合と行政書士が担当する場合とで、結果が大きく違ってきます。



この点はまた次の機会にでも書きたいと思います。