過払い金返還請求の手続き
過去に消費者金融などに払いすぎた利息を取り戻す、いわゆる「過払い返還請求」。
一時期下火になっていましたが、武富士の経営破綻あたりからまた盛り返してきているようです。
まだまだ手続きをしていない方も大勢いらっしゃると思いますので、過払い返還請求の手続きについて、整理しておきます。
手続きは、大きく分けて3つのステップで進めます。
1 取引履歴の開示請求
消費者金融会社から、これまでの全ての取引の履歴を開示してもらいます。
いつ、いくら借りて、いくら返済したというのが、ズラッと一覧になって送られてきます。
業者には開示義務がありますから、ほとんどの消費者金融は、すんなりと履歴を出してくれます。
2 利息の引き直し計算
開示された取引履歴の内容を、専用のソフトに一つ一つ入力していきます。
取引期間が長いと、膨大な作業になりますが、これをやらないと次のステップに進めません。
入力が終わると、法定利率と、実際に支払った利息の差が明らかになります。
3 過払い金の返還請求
2の引き直し計算の結果、過払い金が発生していれば、消費者金融に対して返還請求の書面を送付します。
取引期間が長い場合、数百万単位の過払い金が発生していることもあります。
過払い金が発生していなくても、残高が大幅に減っていることもありますから、かなり楽にはなるはずです。
ただ、消費者金融に請求書を送付しても、すんなりと全額を支払ってくれることは、まずありません。
消費者金融の方から和解をもちかけてくることもありますが、提示金額に納得がいかなければ、裁判を起こすしかありません。
大まかに言うと、このような手順に沿って手続きを進めることになります。
ただ、最近は消費者金融も経営が大変ですから、返還請求も以前より難しくなっているようですね。