【事業承継②】 事業承継ってなんだろう
今回は、事業承継ってなんだろうというタイトルです。
言い換えると、具体的には何を承継するのか、という問題ですね。
事業は様々な要素から成り立っており、目に見えるものとそうでないものがありますので、対象を明確にしないと、漠然としていてイメージがわきにくいのです。
1 経営権(経営そのもの)の承継
経営のノウハウ、経営理念、社内外での影響力などが挙げられます。
これらは目に見えないものですから、簡単には承継できません。しっかりとした計画を立てて、徐々に後継者に承継させていく必要があります。
2 自社株式の承継
株式会社では、株式をいかに後継者に承継させるかが最大の課題となります。
後継者が安定した経営を行うためには、後継者が一定割合の株式を有している必要があります。具体的には、67%です。この数字の根拠は、また別の機会に説明します。
3 事業用資産の承継
土地、建物、機械などの事業用の資産が承継されないと、企業としての活動ができなくなってしまいますから、これらが現経営者の個人所有である場合には、後継者に移転しなければなりません。
では、これらの経営資産を、誰に、どのように承継させるのか、また次回以降でご説明していきたいと思います。