ラグドールのモカ(猫)が腎不全で亡くなりました。


11歳でした。


約5年間の闘病生活で、最後の1年は週2、3日病院へ、ここ3ヶ月は入退院を繰り返し、ほぼ毎日通院していました。



もともと身体が強いわけではなく、便秘がちだったり、腎結石があって血尿や膀胱炎になってしまったり、尿閉になってしまったりと色々ありました。
尿毒症になって入院したのが約5年前で、そこからちょくちょく調子が悪い時がありました。


この5年の間に食べることが大好きだったモカがあまり食べなくなっていったのですが、お腹が苦しくて食べられないよなぁ…としか思っていませんでした。
私たちにも食欲の波があるようにモカにも波があり、食べる時はたくさん食べてくれていたのですが、何故か食べても食べても痩せていきました。


昨年、祖母と小雪が亡くなった後、更にガクンと体重が落ち、さすがにおかしいと思い、血液検査をすると、腎不全という診断がでした。


腎臓病は猫ちゃんに多い病と聞きます。
どうして今なの?おばあちゃんと小雪とお別れしたばかりだよ?と毎日毎日考えました。


しかし、病気は待ってくれませんので、取りあえず出来る治療を始めることにしました。
約半年間。飲み薬とサプリ、療養食、皮下点滴、静脈点滴、できる事はやりました。


モカは去勢手術をしていなかったので猫らしい生活をと思っていたのですが、食欲がないなりに一生懸命ご飯を食べようとしたり、お水をたくさん飲んだり、病院に行く時間になればケージの近くにいたり、モカの意思を感じたので治療をすることにしました。
もちろん何度も何度も、もうやめようかと家族で話しました。何度点滴の針をさしたか…治療の痛みはモカにしかわからないので毎日毎日どうすればいいのか考えました。


痩せ細って動けなくなっても、トイレは必ずトイレでしていました。
口の中が炎症を起こして餌が噛めないほどになってしまっても、カリカリを食べようとして、でも食べられなくて悲しそうに鳴き叫びました。
シリンジでご飯やお水は食べたくないはずなのに、お腹すいた?と聞くとペロペロと口の周りを舐めてアピールし、シリンジを用意して口を掴むとお水をちょうだいと言っているかのように口を開けて一口ずつ飲んでいました。
腎臓病はとても喉が渇くみたいなので、約2、3時間おきにシリンジで水を与えました。
自分で体を舐められなくなってからは毎日スチームタオルで拭きました。
体の向きも時々変えてあげました。


最後の約3週間ほとんどご飯を食べていません。
もともと7キロ以上あった体重が2キロちょっとまで落ちたにもかかわらず、それでも生き抜きました。その生命力はどこから生まれてきたのか…本当にかっこいいです。



モカ。


モカがいなくなって毎日毎日寂しいです。
お仕事を頑張らなきゃいけないのに、ふと気がつけば涙が止まらないです。


今日は暖かいからモカが大好きな日向ぼっこが出来る日なのにベランダにいないなんて。


寂しいのは私だけじゃないよ。
パパやママ、いとこも皆寂しいです。


まだ幼稚園生のいとこに、もうモカは来られないかもしれないと伝えた時、
「俺が病院に会いに行くよ」と言ってくれました。
約2時間の距離があるよと伝えても、いいよ行くよ。と言ってくれました。
小さくても優しくて頼もしい。絶対ひとりで来れないけど、その気持ちが嬉しくて。


病院の先生方にも、モカちゃんモカちゃんと呼んで頂いて、本当に愛されていた猫でした。



モカ、今日もイケメンだね!
ずっとずっと愛してるよ。
寂しいけど、向こうには小雪がいるね。おじいちゃんがいるね。おばあちゃんもいるね。
だからモカは大丈夫だね。痛い思いはもうしなくていいよ。たくさんご飯食べていいよ。ささみも食べていいよ。


また会おうね。
必ず見つけるからね。
またモカに会うために、一生懸命生きるからね。
それまで少しの間。
またね。



ペットの治療に悩まれる方も多いと思います。
なるべく自然に動物らしく、延命みたいな形の治療はしたくない…と思われる方も多いはず。



動物病院の先生がおっしゃった言葉ですが、


飼主さんがどの治療法を選択したとしても、これが正しくてこれが正しくないという事はないです。
どれも正しいです。



その言葉で、とても気持ちが楽になりました。



人生観が大きく変わる時、今まさに私はそんな時期かもしれませんね。

お仕事行って来ます。





大後寿々花