<長時間労働>朝日新聞社に是正勧告 中央労基署

毎日新聞 12/9(金) 18:40配信   

 朝日新聞東京本社(東京都中央区)が社員に規定を超える長時間労働をさせたとして、中央労働基準監督署から6日付で是正勧告を受けていたことが分かった。同社広報部によると、財務部門に勤務する20代の男性社員は今年3月、法定時間外労働が85時間20分で、労使協定による規定を4時間20分上回った。年度末の予算や決算に関係する作業で超過したという。再発防止のため、業務の見直しや分担を変えたとしている。

 広報部は「是正勧告を重く受け止めている。再発防止に努める」とコメントした。

 また、同社は、裁量労働制を導入している編集部門の管理職が部下の記者が申告した今年3、4月の出退勤時間の記録を本人に確認しないまま短く書き換えていたと明らかにした。再発防止のため、管理職の研修を実施したという。【岸達也】


▲Yahoo!ニュースより



以前にもこのブログで述べましたが、

私は以前、

月120時間以上の時間外労働を1年半続けてドクターストップがかかったことがあります。

この記事を読んで、

「85時間20分の時間外なんてかわいいもの」

と思いましたが、

よくよく考えてみれば、

月120時間以上の時間外勤務をやっていた私、

労基に駆け込まなかったのです。

今思えば大きな失敗だったと後悔しています。

駆け込まなかったのも、

2か月過ぎて給与計算上時間外勤務時間をプールされるようになってから、

自己申告する勤務表への記入を、

4時間も5時間も残業しているのに、

1日1時間ずつしか記録しておらず、

尚且つ、タイムカードも押し忘れることが多くなってしまった為、

その証拠を残すことができなかったからです。


もし、ちゃんと証拠を残して労基へ駈け込んでいたら、

職場と事業所、場合によっては本社へも臨検が入り、

是正勧告してくれたかもしれない。

そうしていれば今はそのような違法な労務管理をする企業も少なくなっていたかもしれない、

その為に元氣をなくしてしまう労働者も少なくなっていたかもしれない、

と思うととても後悔しています。

たった一人の現場での管理監督者でしたが、

実質雇われ監督者です。

でも利益が出ていなかった為、

部下にはちゃんと時間を付けるよう指導していましたが、

自分の分については遠慮して1時間しか時間外を付けなかった。

「違法な労務管理をしている企業と同じじゃん!」

しかも、是正勧告されていたら、

なかなか動かなかった会社側がもっと早く動いて、

私以外に管理監督者を配置してくれたかもしれず、

そうであれば、私も倒れることもなかったかもしれません。


とはいえ、

現実問題として現役中間管理職が労基へ駈け込むのは相当な勇気がいるものです。

先日の電通の問題を受けて「労働基準監督官を増やす」という記事も読みましたが、

労基側もすべての職場へ臨検に入るくらいの活動をしてあげてほしいと思います。

その為の体制を作ってほしいと思います。

たまにこのようなニュースが出ますが、

現実は多くの企業で何らかの違反があると思うのです。

徹底的に臨検に入って調べ上げて是正していかなければ、

管理監督者をやりたいと考える人も減ってきます。

そして、いずれ多くの会社がつぶれます。

世の中うまく回す為にも、

労働基準監督署側からに踏ん張ってほしいと感じます。

会社に対するよっぽどな批判がないと、

労働者側から動くことは先を考えると実際動けないですよ。

1人でも多くの労働者を守ってあげてほしいです。