小池知事、都幹部の“豊洲無責任報告”に激怒 近く「大規模人事異動」か

夕刊フジ 10月1日(土)16時56分配信


都政改革本部の会合で都の「無責任体制」に激怒した小池知事。「粛正人事」を発動するのか=29日、都庁(写真:夕刊フジ)

 東京都の小池百合子知事が、都幹部に激怒している。豊洲新市場(江東区)の「盛り土」未実施問題の内部調査では、結局、地下空間の設置を決めた時期や責任者を特定できなかったのだ。職員同士の「なれ合い、かばい合い」を強く感じさせ、まさに「無責任体制」「隠蔽体質」の極致といえそうだ。小池氏は綱紀粛正を急ぐため、近く大規模人事に踏み切るとの見方も出ている。幹部をはじめ、16万人の都庁職員が戦々恐々としている。

 「ノーアンサーに近い!」「ノーレスポンスだ!」

 小池氏は9月29日、都政改革本部の会合で、局長ら居並ぶ幹部職員をこう叱り飛ばした。

 最大3兆円に達するという2020年東京五輪・パラリンピックの開催費用を再検証する調査チームが報告をした後、各局長が今後の局の方針などについて官僚的に「答弁」したことに不満をあらわにしたのだ。

 局長らは、打ち合わせ通りに発言しただけだが、東京五輪や豊洲新市場をめぐる相次ぐ新事実の発覚は、都への信頼を失墜しかねない危機的事態だけに、小池氏には「当事者意識が欠落している」と映ったようだ。

 「盛り土」未実施問題の内部調査もまったく同じだ。小池氏は先月30日午後の定例記者会見で、内部調査の結果を公表する予定だが、都が先月29日までにまとめた報告書では、地下空間の設置を決めた時期も責任者も特定していないという。「誰が」「いつ」「何を決めたのか」と言い続けてきた小池氏が激怒するのは間違いない。

 小池氏は当初、都の「自浄能力」を信じ、豊洲新市場をめぐる問題は内部調査に委ねる形を取った。だが、職員たちは身内の「不祥事」「不作為」「独断」の隠蔽を優先し、「責任者不明」という、行政機関にあるまじき結論を出したのではないか。

 石原慎太郎元知事の責任も重大だ。

 豊洲新市場の担当部局「中央卸売市場」は、都民や都議会に「盛り土を実施する」と説明しておきながら、いつの間にか設計を変更し、地下空間を設置した。石原氏は記者団に「(都は)伏魔殿だ」などと言っているが、「盛り土」をしない工事契約書に承認の印鑑を押しているのは石原氏である。

 そもそも、小池氏はリオデジャネイロ・パラリンピックから帰国後の先月21日、「盛り土」未実施問題の内部調査について報告を受けたが、幹部職員から提出されたのはA3サイズの「年表」のような無味乾燥な資料だけだった。小池氏は即座に再調査を命じていたが、なぜ都幹部は、都民から選ばれたトップの指示を無視し続けるのか。

 小池氏は8月2日の就任後、4人の副知事を留任させるなど大きな人事異動は行っていない。ただ、都庁内では「近く大規模な人事が発動されるのでは」との見方が急速に広がっている。

 実は、都庁内では「盛り土」未実施を決め、隠蔽した“犯人”の名前が複数ささやかれている。小池氏が「更迭」など厳しい処分に踏み切る可能性は否定できない。

 西新宿にそびえ立つ都庁本庁舎に勤務する局長級幹部は約60人いる。小池氏は、まずこの約60人をターゲットに異動を検討しているという。小池氏周辺は「部局の担当業務の入れ替え、統合など大胆な機構改革にも意欲を見せている」と断言した。

 こうしたなか、豊洲新市場をめぐり、衝撃的な事実が判明した。地下水のモニタリング調査で、都は先月29日、環境基準を上回る有害物質のベンゼンとヒ素が検出されたと発表したのだ。ベンゼンは2カ所で基準の1・4倍と1・1倍、ヒ素は1カ所で1・9倍だった。

 モニタリングは今回を含めて8回行っているが、環境基準を超えたのは初めてだ。「安全第一」を掲げる小池氏の懸念が的中した格好だ。

 豊洲新市場はどうなるのか。


▲Yahoo!ニュースより



都庁職員の様なそんな空気感、

さて、都庁だけだろうか?

他の道府県庁はどうなのでしょうか?

さらにその下の市町村職員はどうなんでしょうか?

公務員ならではの職業安定感に溺れてはいないだろうか?・・・なんて疑問を持ってしまいます。

一般企業でも人の事言ってられないところもあるかもしれないですけれど。

いずれにしても、

まずしっかりしないといけないのはどんな組織でも同じ、

トップを含め各部署の「管理監督者」です。

そしてその部下は「管理監督者」の背中を見て育っていきます。

ですから、

「管理監督者」がどれ程の能力・器量・決断力等があるかによって、

それぞれの組織のまとまりが変わってくる。

「管理監督者」はそれなりに大きな「責任」を背負っていますが、

同時に常に多くのこと・いろんなことを学んでいかなければなりません。

そして「続けて務めること」も大切です。

小池知事も続けて務めることで、

小池知事なら時間が経つにつれてついて行く人が増えていくことでしょう。

部下の意見も聞き、

良いものは取り入れながら都政を進めることで、

強固な「組織」ができてくるのではないでしょうか?



ところで、

一度東京都近辺の知事との情報交換の場なんかもいずれ実施してみるのもいいのではないでしょうか。

今は悪い空気の都庁となっているように見えますが、

「いい空気の都庁」となる事を祈っております。