豊洲で有害ガス漏出恐れ 市場の地下搬入口に隙間 加工棟地下にも水
産経新聞 9月24日(土)7時55分配信
地下に水がたまっていた豊洲市場の施設(写真:産経新聞)
築地市場(東京都中央区)の移転先となる豊洲市場(江東区)の主要施設下で盛り土が行われていなかった問題で、都が地下空洞に重機を搬入するために設けたコンクリート製の開閉口に隙間があり、ベンゼンなどが発生した場合、地表に有害ガスが漏出する恐れがあることが23日、都への取材で分かった。搬入口は食品を扱う市場施設に隣接しており、都の安全に対する意識の欠如が浮き彫りになった。
都によると、搬入口は「マシンハッチ」と呼ばれ、水産卸売場棟や青果棟など、4施設に隣接する屋外に設置。地下空洞に直結する開口部があり、汚染対策用の小型重機を降ろせる。
長さ約6メートル、厚さ15~30センチのコンクリート製の板6~10枚で開口部を覆っているが、調査の結果、板の間に数ミリの隙間があることが判明。既製品の板を使い、隙間を埋める加工もしていなかったといい、都幹部は「地下空洞自体が密閉式の構造になっているとは言いがたく、ほかにもガスが漏れる可能性がある場所はある」と述べた。
土壌汚染対策を検討した専門家会議は平成20年7月、地下からのガスの漏出を防ぐため敷地全体に盛り土をすることを提言。「(ベンゼンなどの)揮発性のものは、少しでも隙間や亀裂があれば(建物内に)上がってくる」と地下施設の建設も否定していた。
一方、小池百合子知事は23日の定例会見で、盛り土問題の経緯に関する都の内部調査の結果を9月中にまとめ、公表するとした。
また市場を視察した都議会公明党、民進党、共産党は23日、新たに加工パッケージ棟の地下空洞にも水がたまっていることを確認したと、それぞれ明らかにした。地下空洞がある5施設のうち計4施設で水がたまっていたことになる。
都はこれまで、青果棟▽水産仲卸売場棟▽水産卸売場棟-の3施設の地下空洞で水がたまっていたと発表し、報道陣に公開。残り2施設については建設工事中とし、確認できていないと説明していた。
民進党が加工パッケージ棟で調べたところ、水深は26センチあった。
都によると、搬入口は「マシンハッチ」と呼ばれ、水産卸売場棟や青果棟など、4施設に隣接する屋外に設置。地下空洞に直結する開口部があり、汚染対策用の小型重機を降ろせる。
長さ約6メートル、厚さ15~30センチのコンクリート製の板6~10枚で開口部を覆っているが、調査の結果、板の間に数ミリの隙間があることが判明。既製品の板を使い、隙間を埋める加工もしていなかったといい、都幹部は「地下空洞自体が密閉式の構造になっているとは言いがたく、ほかにもガスが漏れる可能性がある場所はある」と述べた。
土壌汚染対策を検討した専門家会議は平成20年7月、地下からのガスの漏出を防ぐため敷地全体に盛り土をすることを提言。「(ベンゼンなどの)揮発性のものは、少しでも隙間や亀裂があれば(建物内に)上がってくる」と地下施設の建設も否定していた。
一方、小池百合子知事は23日の定例会見で、盛り土問題の経緯に関する都の内部調査の結果を9月中にまとめ、公表するとした。
また市場を視察した都議会公明党、民進党、共産党は23日、新たに加工パッケージ棟の地下空洞にも水がたまっていることを確認したと、それぞれ明らかにした。地下空洞がある5施設のうち計4施設で水がたまっていたことになる。
都はこれまで、青果棟▽水産仲卸売場棟▽水産卸売場棟-の3施設の地下空洞で水がたまっていたと発表し、報道陣に公開。残り2施設については建設工事中とし、確認できていないと説明していた。
民進党が加工パッケージ棟で調べたところ、水深は26センチあった。
小池都知事「甘々調査」に激怒 都の“隠蔽体質”に不信感 豊洲問題
夕刊フジ 9月24日(土)16時56分配信
豊洲市場に地下ピットができるまでの経緯はいまだ藪の中。小池都知事は再調査を命じた(写真:夕刊フジ)
東京都の小池百合子知事が、都幹部に激怒している。リオデジャネイロ・パラリンピックから帰国直後、豊洲新市場の「盛り土」問題について、都幹部から調査結果の報告を受けたが、まったく核心に触れていなかったのだ。説明資料は何と、紙2枚だけだった。小池氏は都の「隠蔽体質」に不信感を募らせており、即、再調査を命じた。「豊洲の闇」は果てしなく深そうだ。
「甘々で調査結果を出したら、かえってマイナスになる」「(職員は)仲間としてやってきたので、なかなか厳しいことは言いにくいし、聞きにくいのだろう」「(説明資料は)日本史の歴史年表みたいだ」
小池氏は21日夜、都庁で記者団にこう語り、都幹部への不快感をあらわにした。15日にリオに出発する前、徹底調査を指示していたが、完全に期待外れだったようだ。
夕刊フジの取材によると、都幹部側が小池氏に示したのは、大まかな経緯や担当者の氏名が書かれた(歴史年表みたいな)A3の紙2枚で、そのほかは、石原慎太郎元知事の発言などの補足資料が数枚だけだった。
小池氏が求めていた、「誰が」「いつ」「何を決めたのか」についての記載はなかった。
都ではこれまで、庁内で使う公式書類は「A3」だったが、小池氏は就任後、政府と同じように「A4」に改めるよう指示した。簡潔に説明でき、資源の無駄も防げるためだ。
今回、都幹部が「盛り土」問題で出してきた資料が「A3」だったことは、小池氏に対し、「自分たちのやり方は変えない」という宣言なのか。
小池氏周辺は「都幹部の認識は異常だ。事実を隠そうとしている可能性もある。誰かをかばっているのか、誰かから『真実を明かすな』と指示を受けているのか。知事は非常に不信感を持っている」と明かす。
今後、「盛り土」問題の“犯人”が突き止められ、それに絡んで隠蔽工作が発覚すれば、当然、幹部らの更迭・処分が視野に入ってくる。
疑惑の目は、工法・設計変更時の最高責任者だった石原氏にも向けられている。
石原氏は21日、「皆様に多大な混乱やご懸念を生じさせるなどしておりまして、まことに申し訳なく思っております」という謝罪コメントを発表した。「事実関係を明らかにする場合には、全面的に協力する」とも記されているが、「無用な混乱を招くおそれがある」として、個別の取材は断るとも書かれていた。
築地市場(中央区)から豊洲新市場への移設は、「都議会のドン」こと内田茂都議率いる都議会自民党が強力に推進した大事業だ。すでに約5000億円が投じられているが、都議会自民党から積極的な発信は聞かれない。どうして、沈黙を続けているのか。
小池氏は「税金の無駄遣いは許さない」と繰り返しており、「利権の追及」に関しても、手綱を緩める気配はない。
「甘々で調査結果を出したら、かえってマイナスになる」「(職員は)仲間としてやってきたので、なかなか厳しいことは言いにくいし、聞きにくいのだろう」「(説明資料は)日本史の歴史年表みたいだ」
小池氏は21日夜、都庁で記者団にこう語り、都幹部への不快感をあらわにした。15日にリオに出発する前、徹底調査を指示していたが、完全に期待外れだったようだ。
夕刊フジの取材によると、都幹部側が小池氏に示したのは、大まかな経緯や担当者の氏名が書かれた(歴史年表みたいな)A3の紙2枚で、そのほかは、石原慎太郎元知事の発言などの補足資料が数枚だけだった。
小池氏が求めていた、「誰が」「いつ」「何を決めたのか」についての記載はなかった。
都ではこれまで、庁内で使う公式書類は「A3」だったが、小池氏は就任後、政府と同じように「A4」に改めるよう指示した。簡潔に説明でき、資源の無駄も防げるためだ。
今回、都幹部が「盛り土」問題で出してきた資料が「A3」だったことは、小池氏に対し、「自分たちのやり方は変えない」という宣言なのか。
小池氏周辺は「都幹部の認識は異常だ。事実を隠そうとしている可能性もある。誰かをかばっているのか、誰かから『真実を明かすな』と指示を受けているのか。知事は非常に不信感を持っている」と明かす。
今後、「盛り土」問題の“犯人”が突き止められ、それに絡んで隠蔽工作が発覚すれば、当然、幹部らの更迭・処分が視野に入ってくる。
疑惑の目は、工法・設計変更時の最高責任者だった石原氏にも向けられている。
石原氏は21日、「皆様に多大な混乱やご懸念を生じさせるなどしておりまして、まことに申し訳なく思っております」という謝罪コメントを発表した。「事実関係を明らかにする場合には、全面的に協力する」とも記されているが、「無用な混乱を招くおそれがある」として、個別の取材は断るとも書かれていた。
築地市場(中央区)から豊洲新市場への移設は、「都議会のドン」こと内田茂都議率いる都議会自民党が強力に推進した大事業だ。すでに約5000億円が投じられているが、都議会自民党から積極的な発信は聞かれない。どうして、沈黙を続けているのか。
小池氏は「税金の無駄遣いは許さない」と繰り返しており、「利権の追及」に関しても、手綱を緩める気配はない。
▲Yahoo!ニュースより
ここまで来たら豊洲への移転はもう無理でしょう。
そこで、
一時的使用の為だけに「応急処置」をしてここ豊洲を「仮使用」、
その間に築地市場を建て替えて「築地へ戻す」しかないのではないでしょうか?
さらに豊洲で使った費用は都の職員・議員連帯責任として給与一部カットですべてを賄うべきと感じます。
それくらいの大事です。
都職員にそんな自覚も感じられません。
新都知事に小池さんが選ばれなかったら、
このような豊洲問題は浮上せず、
そのまま進んでいたかもしれません。
都民でなくても腹立たしい。