rio.headlines.yahoo.co.jp
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▲Yahoo!ニュースより
リオオリンピック女子レスリング、
初日に｢トリプル金｣を獲得したかと思えば、
翌日、大本命の吉田沙保里選手がまさかの銀メダルに終わりました。
恐らく日本中の大半の人が、
初日を終わって全階級での金ダル獲得を期待したことでしょう。
私がまず感じたことは、
75キロ級初戦で敗れた渡利璃穏選手です。
ニュース記事で調べてみると、
もともと金を取った川井梨紗子選手と同じ63キロ級だったという。
そしてその川井梨紗子選手ももともとは伊調馨選手と同じ58キロ級だったという。
本来の自分の階級でリオへの切符を勝ち取れなかったこともあるが、
結果、空いていた75キロ級で出場するべく｢2階級｣上げて挑戦したことになります。
しかもたった1年で。
毎日つらい増量が続いたそうです。
12キロ減らすのも大変ですが、増やすのも大変。
でも12キロ増やしたところで、
筋肉をつけただけで骨格まではそうたいして変わってこないでしょう。
つまり骨や関節等に相当な負担がかかるということです。
長年にわたっての体質改善であればまた別の話になるでしょうが、
たった1年で12キロ増やして挑戦してきた。
それでもオリンピックに出て活躍したい、という思いだけで、
毎日のつらい増量をしてこられたのでしょう。
しかし、骨格だけは生まれつきのものもあると思います。
仮にこのままその階級で今後も続けるというのなら、
是非止めていただきたい。
そのうち大きな怪我につながってしまいます。
川井選手の様に1階級の変化であればまだ対応できるかもしれませんが、
2階級は素人目で見ても厳しいことでしょう。
次の大会では川井選手は伊調選手と同じ元の階級で挑戦するとの記事がありました。
渡利選手も元に戻した方がいいと思います。
将来の為にも。
そして、今回は銀メダルに終わってしまった吉田沙保里選手です。
試合後のインタビューで、
｢応援してくださった方に、申し訳ないことをしてしまった」などというコメントをしていましたが、
絶対的王者である吉田選手がいたからこそ、
若い子達が育って来ているのではないですか?
恐らく吉田選手の背中をみんなが見て目標にして頑張っている。
試合の相手であったアメリカのマル―リス選手も同じでしょう。
4年に一度のオリンピックで3連覇・4連覇することも目指すことも、
とても大切なことであると思いますが、
同時に、
自分の｢後進｣を育てることも大切なこと。
理想は自分が育てた直属の後輩に本気で負けるのが一番いいことかと思いますが、
｢勝ち続ける勇気｣も大切ですが、
｢後輩の為に身を引く勇気｣も大切なことです。
いずれ必ず｢引退｣という大きな決断をしなければならない時が誰でもきます。
会社の職場でも同じ。
長年管理監督者をやってきて、
その席にずっと居座っていたら、
いつまでたっても後進は育たない。
どこかのタイミングで身を引いてやって、
その子が活躍できる場を作ってやるのも管理監督者の役目です。
そうやって｢人｣は育っていくものです。
吉田選手と伊調選手が今後どのような判断をするかわかりませんが、
素晴らしい後輩たちが育って来ている中、
今度は栄監督に代わって｢指導者｣としての道も｢あり｣ではないでしょうか？
それはそれで大きな役目です。
｢自分の後輩が自分を超えてくる｣
悔しいことですが、嬉しいことでもあるはずです。
今後どうするかを決めるのは自分自身。
しばらく心身ともに休ませて、
よく考えて自分で決めることです。
｢続けるか、身を引くか。｣
どちらにしても自分で考えて出した答えが｢正解｣です。
いずれにしても、
今回のオリンピックは、
日本女子レスリングチームにとって、
充実したいい大会だったのではないでしょうか？
銀メダルに終わった吉田選手も、初戦で敗退した渡利選手も、
すぐに｢笑顔｣に戻ることでしょう。
さんまちゃんの特番ででもその｢笑顔｣を見せてくださいな。