日本では通用したストレートも、狙いすましたように打たれてしまった。いや、狙っていたのだ。ベネズエラのバッターを見ていると、みんなが低めのフォーク変化球を捨て、ストレートを投げるのを待ってたような気がした。それはきっとチームで作戦として統一されていたように思う。日本では150キロ出れば、まあまあ速い。世界では160キロなんだろう。だから150キロは遅いと感じる。低めを見逃され、ファールで粘られ、若月もインズバのストレートで行けると思ってサインを出したのだろう。隅田のそれを見事に弾き返された。狙っていなければあそこまで完ぺきに打てない。伊藤大海もそうだ。低めの変化球を振ってくれず、カウントをを悪くして投げる球がなくなってのストレートを連打でヒットにされ、とどめの3ランだった。レベルが違うと言えばそれまでだが、きっと作戦負けだと思う。フォークを警戒されているなら、カーブでカウントを取るとか、ここはキャッチャーにも責任があるし、能見コーチも悪い。はっきり言ってナメていた。今回のキャッチャー、若月は打撃が良いので使ったんだろうと思うが、やっぱりリードという面では、甲斐や中村だと思うんだよ。井端監督は打つ人だから、守りという面で後手に回った感がある。ベネズエラは5対2の劣勢で、準決勝でも先発できるピッチャーを投入し、大谷を抑え、吠えてガッツポーズで会場を盛り上げ、選手達を鼓舞した。これは逆に日本がやらなきゃならないことだった。例えば栗山監督なら、こういう選手の気持ちとか、やる気とかを、操るのがうまかったと思う。村上を最後まで信じて使ったこと。今回では近藤だ。まさか最後でスタメンを外すと思わなかった。予選を含めてこれまでの近藤の試合に対する貢献度は、たとえノーヒットでもかなり高かったと思う。守備でもランナーを進めるバッテングでも。また、大谷にとっても助かる存在だったように思う。第1打席以外打てなかったのは、その影響もあるかもしれない。そういう細かいところも気にしてほしかったな。3割バッターが打ててないのだから、余計に打つ確率が高まってるのに。替わりに出た佐藤輝明が活躍したから正解ではないと思う。ベネズエラ戦から、一気に大リーグとの戦いというか、レベルの違いを感じた。打つ時はピッチャーが大谷だと思って打たなきゃならないし、投げる時はバッターが大谷だと思って投げなきゃならないような、そんな一つの隙も見せちゃいけない感じだ。井端監督は、人柄も良く好きではあるが、これだけの選手を集めて、使い切れてないというのが残念だった。周東、小園、宮城、高橋宏斗、たくさん見たい選手はいたのに。作戦という面で、相手チームの研究が足りなかったように思う。ただ、打つのを待つだけ、抑えるのを見ているだけ、この選手に対してはこの選手だとか、見てる方もワクワクさせてくれないと。周東の見せ場も何もない。代打のタイミングも遅い。近藤を8回の牧の時になぜ出さなかったか?相手は右ピッチャーだった。わからないけど、結果論だけど、タラレバだけど、やることはやらないと。右も、左も苦にしないバッターだから。そうかもしれないが、右ピッチャーには左バッターが有利なのだから、たとえ近藤に替えられたからと言って、牧は怒らないし納得するのだ。伊藤大海の3番手もなんだかなーと思った。2番先発は菊池雄星で来るのかとも思ったが、準決勝に温存したのだろう。負けたら終わりと言っていたのに出し渋りした。ここもベネズエラとの違い。伊藤大海の性格からして、最も重要なところで期待されての起用が好ましかった。山本には敵わないかもしれないが、隅田よりは上だろう。だから投げるなら悪くても2番先発か、8回 9回なのだ。それで力を発揮するタイプだと思う。そうだな、井端ジャパンには作戦がなかった。勝つための戦略、構想、想像力、選手の性格や個性、そういうところが足りなかったと思う。次はもう一度、栗山監督で行こう。松井秀喜という案もあるが、今回もそうだが、なんせ監督経験がない。古田敦也もおもしろいけどね。どちらがだろう。すっかり野球がつまらなくなった。ペナントレースも盛り上がるのかな?伊藤大海は何勝できるのか。たとえ日本で15勝したとしても、今回のWBCの登板のことは乗り越えることはできないだろう。メジャーを目指すんだろうけど、次回のWBCで借りを返すしかない。それまで変化球に磨きを欠けて大リーガーから三振をとる。それを目標に今は耐え、精進することだ。
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