ブエノスアイレスの風 | 近藤英恵オフィシャルブログ「はなえにっき」Powered by Ameba

ブエノスアイレスの風



ひろちゃんと「ブエノスアイレスの風」観劇してきました。


主演の暁千星さん、星組に組替えされる前の最後の月組公演。可愛らしいベビーフェイスだったありちゃんが、シュッとした大人の男になって渋い歌を歌って風に吹かれているのを観て、男役として大変な脱皮を済まされたのだなぁ、としみじみ。



印象的だったのは二幕の風間柚乃さんと蓮つかささんの倉庫での場面。緊張感のあるやり取りで、お二人とも口跡が良くエコーがかかった音響でもしっかり聞き取れる台詞に、ヒャーいま月組を観てるぅ…↑と気持ちが昂まりました。


そして、夏月都さんが劇中でヒロインの母親として登場するのですが、とんでもなく気難しそうな老女でヒロインの置かれた境遇を客席に秒で理解させてしまう説得力でした。オペラでよく見たら目が据わってて貧乏ゆすりしてた…!その前後は別の役の美しい姿で舞台に出ていらしたのに、振り幅…夏子様…。すてき。




別に悪役じゃないのに「あの男はイカン…」と、ひろちゃんに愚痴ってしまった、礼華はるさん演じるビセンテ。婚約者にいきなり「で、いつ仕事辞める?」的な質問しててヒエ…っとなりました。言動もそうですが、あの見た目で固い仕事で親が喜びそうなところも現実にいるモラハラの人っぽい。中の人(礼華さん)は素敵だけど、ビセンテは結婚したらメンタルを削られる地獄が待っているだろうなと思いました。時代の変容に伴って初演より再演より今回が一番「ビセンテはちょっと」っていう女性が多そう。


…あれ?せっかく夢を観に行ったのに、私はどこに着眼して何を言ってるんでしょうか。


あと何度か観せて頂くので、初見で気づかなかった細かいお芝居と、ついでにビセンテの良い所も見つけられたら良いなと思います。