人生初のMRIのきろく | 近藤英恵オフィシャルブログ「はなえにっき」Powered by Ameba

人生初のMRIのきろく

きのう、人生で初めて、MRIなるものに入ってきました。

一昨日のお仕事後、頭がズキズキするなぁ…オンエア後に長い面談があってストレスだったからかな、と思っていたら、左足と左腕がボンヤリと痺れてきたので怖くなって調べたところ「脳梗塞の前兆の可能性」とあり、即、脳神経外科を予約して昨日のお仕事後、行ってきました。

ところでMRIって、金属だけじゃなく、メイクもつけまつ毛もカラコンもダメだそう。ネイルもストーンがついてたりすると良くないんですって。知らなかった…。


困惑。

「今夜、甥っ子とテレビ電話するんでメイク落としたくないんです」とか言えない。

渋々、すっぴんの39歳(別人)になって検査室に入ると。

地獄にクラブがあったらこんな音してんじゃないのという程、禍々しい重低音が部屋中に鳴り響いていて、さっきのメイク云々とか心底どうでも良かったと思うくらい萎縮。さらに耳栓と拘束具つけられ恐怖はMAX。

限界を感じたら鳴らす為のブザーを手に握らされ、チキンな私は試しに一回鳴らさせてもらいました。


その後、ドラマとかでよく見るあの白くて狭い機械に自動で送り込まれるとき、「私が死んで、棺桶に入って、火葬場で焼かれるとき…こんな感じなんだ…」と想像した途端、もう逃げ出したくて脇汗びっしょり。顔にも汗…あれ?これ涙!

事前に閉所恐怖症ですか?と聞かれ「いいえ」と即答したのに早速逃げ出したい!真っ白で狭い!怖い!でもカッコ悪くてブザー押せない!

と、狭さにビビりまくっていたら今度は耳栓したのに大音量で工事現場のような音!驚いて、仰向けだから涙が耳まで届いた…もうヤメテ…音が戦場の銃声みたいなのに変化…こんどは兵隊の靴音…?続いて緊急地震速報みたいな…ありとあらゆるタイプの不快な音を大音量で聞かされて「20分って言ってたけど精神が耐えられる?途中でやめたらこの検査どうなるの?途中までの写真で検査するの?」とブザーを手に葛藤。

一頻りビビったら、今度は「現代医療は進化しているのになぜMRIを無音にできないの?!」となんだか怒れてきて、そういう公約の政党があったら次の選挙でそこに票入れたい…と不条理を噛み締めていたら。

突然ちょっと寝た。

これだけの不快感の中リラックスできる訳がないので、脳が強制的に意識をシャットダウンしたんじゃないかと思うのですが、その間「雪華抄」(2016年宝塚花組公演)の最後の場面、満開の桜の中で花組の皆さんが「春よ、なつかしき春よ」と歌う光景を夢に見ました。

現実が辛すぎるとバランスを取るために脳が素敵な夢を見せる、と聞いたことがありますが、私は最後にやっぱり宝塚が観たいんだなぁ、としみじみしていたら検査終了。

恐怖→憤怒→逃避してメルヘン、と感情が忙しい20分でした。

怖い音がするんですね、と検査のお姉さんにこぼしたら「3人に1人くらいは中断する人がいます」と教えてくれました。結構な確率。 

その後、自分の頭の輪切りを見ながら先生が丁寧に解説して下さいました。結果、脳に深刻な症状はなく、痺れはストレートネックからくるものではないか、と言われて脳梗塞でなかったことにホッとしていたら。

「通常1本しかない脳の○○血管が2本あります、珍しいです」

_人人人人人人人人人_
> 血管が1本多い <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

なんだか個性的でお得な感じがしましたが、二本に分かれているぶん圧がかかりやすいようで、一応後日再検査に。これも今すぐにどうというものではないそうなので、ひとまず安心。

これからは、何か失敗しても「でも血管が1本多いんだから仕方ないよね」と自分を許しながら、脳梗塞にならないように魚卵と塩分を控え、お水をちゃんと飲んで適度な運動しようと思います。

という、人生初のMRIのきろくでした。