「ベルサイユのばら45」観劇 | 近藤英恵オフィシャルブログ「はなえにっき」Powered by Ameba

「ベルサイユのばら45」観劇


本日、千秋楽のベルサイユのばら45。

1970年代に第一次ベルばらブームを作ったレジェンドOG様もご出演されるということで…現役を存じ上げないOG様が沢山いらっしゃる有難い光景を、果たして私は楽しめるだろうか…?と思いながら拝見しましたが。

幕が開き、安奈淳さんの情感のこもった「愛の巡礼」をお聞きになったお隣のご婦人が思わず肩を震わせて泣き出して、ああこの方はずっと昔から宝塚がお好きなのね…とほっこり照れ

さらに前の列には某娘役OGさんが小公子たちが出てきたタイミングで嬉しそうに客席に両手を振っておいでで、なんて尊い視界なのかしら、とこれまたほっこり照れ

こんな光景を観られて、やっぱりベルばらって特別だなぁ、来てよかったわあ…しみじみして舞台を観たら。

そこには10数年前、繰り返し何度も観た、オスカル&アンドレ、フェルゼン&マリーアントワネットが!!!

演じていらっしゃるのは、和央ようかさん、湖月わたるさん、朝海ひかるさん、白羽ゆりさんという、私が宝塚を大好きになった頃のベルばらに出ていらしたスター様たち!当時と変わらぬ麗しいお姿で並んでおいででした。

なんて懐かしいの…!和央ようかさんのフェルゼン!緑の軍服!緑の軍服!

まあっ…スウェーデン軽竜騎兵の軍服で…!

こう言って頬を紅潮させたアントワネットの気持ちがよーーーくわかります!

なんという脚の長さ!変わらぬ美しさ!!ああ…あのキュっとされた口元が素敵、お変わりないわ…と嬉しく機嫌よく拝見していたはずが、あれ、オペラグラスがよく見えない…なんで?あ、そうか、曇って…って私、号泣しとるがな!!!無意識に号泣!

和央フェルゼンがマントを翻すたび、白羽アントワネットをエスコートするたび、宝塚を好きになった頃にタイムスリップして新鮮な感動が蘇るようでした。

もう男役を演じる姿は観られないのか…と、退団発表に絶望し仕事が全く手に付かなかった当時の私に教えてあげたい。またこの景色が観られる日が来るよと!

この舞台に出演されているOG様全てに私のようなファンがいて、その方の大好きな時代のベルばらを懐かしみながら自分を投影することが出来る、こうしたイベントの意義を身をもって実感。

初見だった愛子ちゃんが「スターさん達が本当に綺麗!ホントにこんなに年上なの?!」とwiki検索で表示される年齢に真剣に驚いていたほど、現役時代と変わらぬ美しい姿を保ち、観るものをタイムスリップさせてくださるOG様のなんと尊いことか。

そんなスター様もベルばらレジェンドOG様の前では下級生らしく振舞われたり、聞くたびモヤモヤしていた「少しも早く!」という独特のベルばら語が懐かしさの中で聴くと愛しいとさえ思えたり、新たな発見があって素晴らしいひとときでした。

毎年とは言いませんので、節目節目に是非公演していただきたい。この先、長生きする希望が持てるので!


このような作品を世に送り出してくださった池田理代子先生にも感謝しかありません。

現代風にリメイクしたのも観てみたいと思っていましたが、やっぱりベルばらの世界観は特別だと思いました。もう伝統芸能みたいになるまで未来永劫定期的に上演していただきたい。


余談ですが、登場人物の中ではずっとアンドレが理想の男性と思ってきましたが、彼は嫉妬から毒殺しようとしてくるサイコな一面も持っているのですよね…。


お誘いしてくれたのに、今まで私がどんなに熱く宝塚の話をしても「フーン照れ照れ照れ」だった愛子ちゃんが「楽しかった!現役さんの舞台を観たい、と初めて思った!」と言ってくれたのも嬉しかった!ウエルカムこちらの世界へ?

現役さんは今ベルばらやってないから、初宝塚は「オーシャンズ11」一択ですね!お誘いしたいと存じます!


スパークリングの向こうの入り口付近には、初演から歴代のポスターがズラリと展示されていて、私の知ってるベルばらは2001年からで、初演をご存知の方からしたら私なんぞまだまだライトファンなのだわ、と思いました。

色々と話が飛びましたが、ベルばら45を観られて本当に良かった、ということを伝えたいブログでした。