先日、

ずずが療育園(児童発達支援事業所)

から現在の放課後等デイサービスまで

お世話になっている法人、

エシカファームさんの

生活介護事業所(通所)

スタジオパレットさんの見学を

させていただきました。

 

↓ エシカファームさんホームページ


 

施設見学は、通常、

特別支援学校のPTAが企画する施設見学の

機会に伺うのですが、

 

エシカファームさんとは

もう10年の長いお付き合いなので、

第二のわが家、親戚のような存在。

 

何年か前から、

「生活介護事業所の様子を見たい〜」と

お願いしていたのですが、

 

「今年、スタジオパレットを

新設したから、いつでも見学に来て〜」

 

と言ってくださっていて、

やっと実現しましたニコニコ

 

 

↓  エシカファームホームページ

SERVICES 「スタジオパレット」より


 

玄関を入ってすぐ、利用者さんの絵が💕

 

 

1階のトイレ。

車椅子仕様と普通のトイレ2つ。

 

 

食堂では、ご飯と汁物を作り、

おかずは業者さんの

ものを温めて提供しているそうです。

 

助成があるので

利用者さんの負担金は1食150円。

給食より安い‼️

 

女子ロッカーです。

 

廊下にはエアロバイクがあります。

何分やるか視覚的にわかるタイマーが。

 

月の予定表。

今日はテイクアウトの日🥡

楽しそうですニコニコ

 

扉の向こうが活動スペース。

ジャーン❣️とうれしそうに

扉を開けてくださる

サビ管(サービス管理責任者)のNさん。

 

すずがデイでお世話になっていた

支援員さんです。

 

それぞれがスケジュールを確認して、

それぞれのペースで活動準備をしています。


一人で落ち着けるスペース

必要な人にはその人に合わせて

個別のコーナーが設けられています。

 

共有のテーブルで作業する人もいれば…



自分のスペースで作業したりくつろいだり

している人もいます。

 

活動内容の中には、

就労、家事的なことも含まれます。

 

いずれグループホームや入所施設に入る

であろう利用者さんが

自分の役割という自己肯定感の持てる活動

少しでも身につけられるように、

 

利用者さんができる作業を

支援員さんと一緒にしていました。

 

 

アーティスト山口健太さん

 

 

が創作中でした❣️

 

彼の数式アートは本当に美しい✨

 

近くで見ても平気だというので

間近で見せてもらいました。

感動〜✨

 

また別の方のスペースでは、

右奥にローソファーがあり、

完全個室になっていました。

 

ここ、すずが好きそう爆笑飛び出すハート

 

そこかしこに

利用者さんの絵を利用した小物が。

かわいい💕

 

 

スタジオパレットさんは、

アート活動を取り入れているので、

美術室の倉庫のようなスペースがありました。

 

支援員さんが利用者さんの

スケジュール全体を把握できる

タイムスケジュール一覧

チェック表と…

 

利用者さんが今日やることがわかる

個別のスケジュールボード。

 

スケジュールボードも、

利用者さんの理解度によって

絵や文字、カードの数などは

個別対応です💖

 

学校やデイの延長というか

むしろかなり丁寧な個別対応で安心です❤️

 

2階は

強度行動障害、

一人で過ごしたいタイプの方向け

お部屋になっていました。

 

 

2階の2つあるトイレの片方は、

ペーパーホルダーが空っぽ。

1回分だけちぎったトイレットペーパー🧻

が設置してありました。

(下の写真のタンクの上のカゴ)

 

トイレットペーパー🧻を見ると

あるだけくるくる取って捨てたいこだわり

ある利用者さんへの支援です。

 

見えなければ、やらない。

 

という発想です。

 

「やっちゃダメ」と叱るのではなく、

やらないで済む、叱られないで済むよう、

 

余計なものは見せない工夫

視覚支援の大事なポイントです。

 

困った行動を防ぎつつ、

本人にも、

やりたいことをできないストレス、

あるいは、

なぜかやってしまって

自分ではやめられないストレス

を減らしていくのですよね、すばらしい。

 

 

わが家でも、

すずがストレスなく過ごせるよう、

見せる工夫、見せない工夫、

日々、気をつけています。

(だんだん物が無くなっていくわが家😅)

 

 

スツールの布は、

かつての利用者さんのイラスト。かわいい💕

 

こっちもかわいい💕

 

個別スペースや…

 

 

運動ができるコーナー

(写っていないですがトランポリン も)

もあって、

 

1階も2階も広すぎず狭すぎず、

快適そうで、どこで何をするかが

わかりやすい空間でした。

 

 

 

 

生活介護事業所(通所)と言っても、

さまざまな規模、

活動内容のところがあります。

 

利用者さんによって

必要とするスペースもさまざまです。

 

そもそも、

障害者、重度、自閉症、

と言っても、

障害のない人と同様、

さまざまなタイプ、好み、個性を持っています。

 

だから、生活介護事業所も、

支援の基礎を押さえつつ、

さまざまなタイプのところができてくれると

ありがたいなあと思いました。

(そもそも数が足りないですが😅)

 

 

支援の基礎とは、

TEACCHをベースとした環境で、

やることがわかって自ら動ける(休める)こと、

安心できるスペースが確保されていること、

また来たい、そこに居たいと思えること。

 

重度の方が通う生活介護事業所では

必須だと思います。

 

エシカファームさんでは、

外部のコンサルタントさんから

専門的な支援方法を継続的に学んで

実践してくださっています。

 

 

「まだまだ充分ではないんですが…」

 

と謙遜しながら笑顔で説明してくださる

サビ管のNさん、施設長のYさんの表情と、

 

重度の方、強度行動障害のある方が通う

生活介護事業所ですよね⁉️と疑うくらい

利用者さんの誰も

パニックを起こしたりすることなく

穏やかに落ち着いて

過ごしていらっしゃる光景が

印象的でした✨

 

利用者さんも支援者さんも

活き活きとした明るい空間でした✨

 

 

よく、

 

「重度知的障害のある人は

余暇の過ごし方がわからない」

 

と言いますが、

 

すずのような障害の重い子、

就労が難しい子にとっては、

「余暇」という表現がしっくり来なくて、

 

仕事以外の趣味の時間的な「余暇」

というよりは、

 

すずにとっては

生きる時間すべてが、

どう過ごせばいいかわからない

「生活時間」

なんだと思います。

 

 

今回の見学では、

 

高校卒業後のすずの暮らし方、

就労や家事的なこと、

アートなどの趣味的なことなど、

生きる、活動をする時間の過ごし方

イメージできたように思います。

 

お忙しいところ

見学させていただいて

ありがとうございました‼️

 

超〜長文となってしまいました〜💧