理事の仲間入りをさせていただいた

社会福祉法人見晴学園の

ことを、


テーマ「福祉サービス」の中で綴る

【みはらし】シリーズ。



今回は、理事就任直前に

施設を見学させていただいた

時のことです。


2回に渡って書きます。


生活介護施設(通所、入所)、

就労継続支援B型事業所

(トイレットペーパー・パン製造)を

見学させていただきました。



障害者の高校(中学の場合も)

卒業後の主な進路は、


・一般企業

・一般企業の障害者雇用枠・特例子会社

・就労継続支援A型事業所

パートさんのように雇用契約がある〉

・就労継続支援B型事業所

アルバイトさんのように週数日〉

・生活介護施設(通所)

〈余暇や生活訓練をするところ〉

・生活介護施設(入所)

〈余暇や生活訓練をしつつ暮らすところ〉
・グループホーム(入所)

生活介護施設は、就労の場ではないですが、活動により、賃金がもらえるところもあります。


さらに進学する方には、

職業訓練校

福祉大学

などがあります。



それぞれの持つ能力

暮らし方の希望、

ケアをしてくれる家族がいるかなどの

家庭の事情

選んでいくわけですが、


居住地区により、

施設の受け入れ人数、空き具合、

施設の特徴は様々です。


どの市町も足りていないのが現状で、


その中でわが子に合う施設を探し、

実習を経て進路を決めるのは、

なかなか難しいのです悲しい



特に、すずのように

最重度知的障害があってしゃべれない子と

施設のマッチングは、


親や先生、相談事業所の職員さん

(福祉のコーディネーター)

も、悩みの多い課題です。


合うところがあっても

卒業時に空きがあるとは

限らないですしね💧




前置きが長くなりましたが、


見晴学園は、

施設のうち、

B型、生活介護の通所と入所

運営し、


特に入所施設は、

長期入所、短期入所(ショートステイ)

できる、市内で唯一の施設です。



スタートは行政の持つ

児童向けの施設でした。

今は、成人向け施設となっています。


成人になると、

障害支援区分という要支援・介護度が

1〜6までで判定されますが、


見晴学園では、

5、6、緊急度の高い家庭事情の方

受け入れています。


すずは、区分6(最も支援や介助の必要度が高い、

いわゆる重い度合い)かなあ〜うーん



さて、見学です。


まずは、

すずが居住地校交流する

中学校のすぐ近くにある

生活介護(通所)

日中一時支援(※)の事業所、

佐野あゆみの里さん。


日中一時支援=福祉施設は午後3時までですが、

 午後5時くらいまで預かってくれるサービス


革のグッズなどが玄関で売られていますニコニコ



生活介護通所施設そおれさん。

こちらは箱根付近ではなく、

市内の住宅地静かなにあります。


階段付近は、

ポールをペットポトルの管に入れたり、


トトロのマークを貼ったり、


遊びながら自然に足腰の運動ができる

工夫がいろいろ。



こちらは箱根の入り口にある

生活介護入所施設

みはらしの丘みはらしの里


曇っていましたが、

本当に見晴らしが良いです。


広々とした食堂


入所者のさんのお部屋、

ショートステイのお部屋は、

少年自然の家風の木の作り。


お部屋が番地になっていて、

わかりやすいですね。




はじめて見晴学園を見学したのは、

まだすずが小1の頃。


特別支援学校のPTA行事の

施設見学の時です。



成人施設を見学するには

すずは幼く、

先の成長具合が想像がつかなかったので、

(最重度だと思っていなかった💧


正直なところ、


すずが

こんな街から離れた所に

親と離れて住むなんてぐすん


ほとんど物がない殺風景な部屋に


と、寂しい気持ちになりました。



でも、中2になり、

もう成人並みの体格になった今なら、


なるほど殺風景な部屋も、

建物のエリアごとの鍵も、

必要な安全対策なんだと実感します。


実際、

自宅のすずの部屋も、

一人の時に危険がないように、

どんどんものを無くして行かざるを

得なくなり、


ワンオペで揚げ物などの家事をする時

カームダウンの時のために、

外からかかる鍵を念のため付けています。

(使っても時々で数分ですが)



施設見学は、

しておくと子どもの将来を思い描く上で、

とてもいいことですが、


お子さんの成長に合わせて、

まだ小学部のうちは、

「いろんな施設があるんだなあ」

という情報収集くらいのつもりで、


中学部・高等部になると

作業学習や職業や

活動訓練的な施設実習が始まり、


体格も成人並になっているので、


「うちの子に合う施設

(規模、種類、場所、活動内容)は

どんなかなあ」

少しずつ具体的に想像するつもり

見て行けばよいのかなと思いました。



小学部の頃に成人施設を見ると、

「うちの子、こんなことできない‼️

できるようになるかな…」

と焦ったり、心配事が出てくる

かもしれませんが、

焦る必要はないと思います。


どんどんいろんなタイプの

施設ができてきていますし、

保護者の方が施設を

立ち上げることも増えてきました。



高校卒業までに、入所までに、

こんな力をつけられたらいいな

と、子育てのヒントになりますよ。

(楽天的⁉️



異なる時期に同じ施設を見学してみて、

こんなに印象が違うんだなあ

と実感した今回。


私もすずも成長したのかなあ。


(能力の限界も見えてきて、高望みせず、

身につけたいことが絞られてきた、

ということもありますが😅



施設内の玄関や廊下には、

入所者さんの絵画作品

きちんと額装されて飾られていました。



まさに

アール・ブリュット‼️✨

「生成りの芸術」です。


内から溢れる表現、描き続ける情熱、

うらやましいほどの才能です。










今度は、絵画療法の様子を見学させて

ほしいなあと思いました✨


    

⚠️

施設見学は、

特別支援学校や特別支援学級などの
行事で参加できます。


少人数なら、
施設に直接相談して

見学させてもらえる場合もありますが、

職員さんは基本的に
利用者さんの支援で多忙なので、

学校を通すのが一般的です。

機会があったら、
ぜひ行ってみてください❣️





つづく


↓就労継続支援B型事業所