2022年10〜12月の
毎週月曜日、

静岡新聞 
📰

夕刊コラム「窓辺」
を執筆させていただくことになりました✨


静岡新聞社の許可を得ましたので、
紹介させていただきます。



 

【窓辺9】
「普通」という呪縛

2022.11.28





普通ってなんだろう❓

他の言葉で言い換えると❓


小学生向けの障害理解の授業

呼んでいただくと、

いつも質問します。



すると、子どもたちは、

だいたい


上でも下でもなく真ん中へん

見慣れている、聞き慣れている

同じような人がたくさんいる


と答えてくれます。



標準的

多数派


ということですよね。




標準的で多数派の「普通」の範囲

にいれば、

仲間として共感できる人も

たくさんいるし、


街も商品も、

何もかもが多数派が好む、

多数派にとって快適なもの

作られていくので、


多数派の方が一般的に

快適で安心感があります。



少数派に属する人は、

居心地が悪かったり、

自分に合うものが見つからなかったり、

理解されにくくて

生きづらいことが多くなります。



それを少しでも無くそうというのが

ユニバーサルデザイン

(誰にとっても快適な機能的なデザイン)

で、障害者差別解消法やSDGsの推進

一昔前よりは進んできているとは

思いますが、


まだまだ少数派には

生きづらい世の中です。




でも。

だからと言って、


少数派の特性を持って生まれてきたのに、

多数派の「普通」に

無理やり近づけることは、


我慢や自己否定や

寂しさしか生み出さず、


生まれ持った障害よりも恐ろしい

精神的な障害


二次障害


を引き起こしてしまいます。



健常児さん、定型発達児さんでも、


抑圧されたり、

強要されたり、

緊張や不安が続く環境で

長く暮らすと、


うつ病、不安障害、パニック障害、

解離性障害など、

精神を病んでしまうのは同じですが、



自閉症スペクトラムのある人は、


もともと過敏性があり、

記憶力にすぐれたのうみそ🧠

(むしろ忘れることができない)

なので、


そうした障害になりやすく、

回復がより難しいのが事実です。


強度行動障害という

生活に支障を来たすほどの

こどわりやパニックを発症してしまう

危険性が高いのです。


そして、強度行動障害やうつ病などの

二次障害こそが、

発達障害を持って生まれた人が

幸福感を得られない

1番の要因だと思います。





少数派、多数派に関係なく、

(最重度知的障害のある

 自閉症の女子のすずは、

 かなりの少数派ですが💧)


持って生まれたもので、

どれだけ笑って暮らすか。


わが家の子育て方針は

これだけです。

(自分たちの生き方もですね)


普通になってほしい

のではなく、

幸せになってほしい。



自己肯定感を持てるよう、

二次障害にさせないよう、


環境と心を整えて

親子ともに笑っていたいと

思いますおねがい



記事に書いたお二人の

詳しいお話はこちら。


👇 60代女性の話


👇 50代で診断された女性の話




それでは、また来週👋


↓窓辺10