きょうだい児さんに
いつ障害のことを話すか、
障害ということばや
障害名を出して伝えるか。
という読者さんからの質問や
SNSでのコメントについて、
絵本『すずちゃんののうみそ』
絵本『あいちゃんのひみつ』の
2冊に込めた、私の思い、
私なりの伝え方についての考え
をお話します。
(あくまで私の考えで、人それぞれで
良いと思います)
いつ伝える❓
・子どもが疑問をもったとき
・自分と他人との違いに気づいたとき
・3歳〜小4くらいまでには伝えたい
『すずちゃんののうみそ』は、
保育園のお友だちから、
「すずちゃんは、どうして年長さんなのに
くつを一人ではけないの❓
なんでおしゃべりできないの❓」
と聞かれ、お医者さんに言われたことを
子どもにわかることばで話したら、
「そっか。すずちゃんママも毎日大変だね❗️
すずちゃん、また明日ね❗️」
とすんなりわかってもらえた
(もちろん子どもなりにですが)
ことから生まれました。
子どもが知りたい、なんで❓と
思ったときに、そのときなりの
表現で伝えると、
思ったよりわかってくれるんだ、
と驚いた瞬間でした。
読者さんのコメントに、
わかりやすくてあたたかい絵本だけど、
「子どもにはまだ難しいかも」
「子どもにはまだ障害とか
障害名まで言わなくてもいいかも」
という内容がときどきですが見られます。
多くは、
「驚くほど子どもが理解してくれた❗️」
「わかるまで何度も読まされ、質問された」
というものでうれしいです![]()
子どもたちは、意外とわかっている⁉️
わかろうとしている⁉️
というエピソードを3つ紹介します。
1つ目は、
まだ小1の息子には難しいかなと
絵本『すずちゃんののうみそ』
を買ってしばらく置いておいたら
勝手に読んでいて、
「わかった❗️◯◯(自閉症のお友だち)
のこと、わかったよ❗️」
と言ったそう。
2つ目は、
食物アレルギーがあって
保育園でみんなと同じ給食が
食べられないお子さんが、
『すずちゃんののうみそ』を
読んでと何度もせがむそう。
読み続けていたら数日後に、
「人と違っててもいいんだね」
と言ったそうです![]()
3つ目は、
「お兄ちゃんが自閉症で、
すぐに騒いだり暴れたり、
わがままだと思っていたけど、
困っていたんだってわかった」
と授業の後の感想文に
書いたくれた子😭👏
子どもの成長、性格はそれぞれなので、
きょとんとするお子さんも
いらっしゃると思います。
でも、保育園ではじめて読み聞かせして
その後もトークイベントや講演で
3歳〜高3まで読み聞かせをさせてもらって
思うのは、
子どもたちの聞いているときの姿勢、
感想はほぼ同じ、
そして、
大人が思う以上に
わかってくれる、
それぞれ、何か感じ取ってくれている、
ということです![]()
↓小4の福祉の授業の感想の一つ
表現のしかたは年齢が上がるほど
豊かになりますが、
みんな真剣な顔で
目をちょっと見開いて
静かに聞いてくれます。
感想としては、
小4〜高3までのほとんどの子が
「知らなかった。困った子は
(障害によって)困っている子なんだ」
「障害って、できないことが多くて
かわいそうとか、
関わり方もわからなくて、
ちょっと嫌だな、怖いな、
接したくないなと思ってたけど、
楽しくて、できることも、いいところも
あるってわかった」
「できないことがあったら、
自分ならイライラしちゃうけど、
すずちゃん(あいちゃん)は
毎日がんばっていて、にこにこして、
すごいと思った」
という内容なんです![]()
高校生〜成人してからでも
知識としては、
理解してくれるのですが、
「障害」ということばと概念や
障害のある人に出会うのが、
大人になってからだと、
違和感、嫌悪感、恐怖心を拭うのが
難しくなると感じます。
理解力は大人の方が
あるけれど、
理解欲は子どもの方が
たくさんある。
と思うので、
幼いうちから、日常生活の中で、
それぞれのお子さんにとって
いいなと思う時期に
障害のこと、
自然に話してみてほしいなあと思います。
長くなっちゃいました💦
次は、
「障害」ということばを使う❓
障害名は伝える❓
ということについてお話します。
つづく
↓ ③


