自閉症は、薬で治すものではなく、

持って生まれた脳機能、身体機能として

不便なこと、不器用なことはあるけど、

それを自分の特質として携えていくもの。

 

でも、

本人が病気のようにつらいこと、

不快なこと、持って生まれた機能として

どうしてもコントロールできないことで

他害をしてしまうこと、

のためには投薬も考えよう。

 

それ以外は、環境を整えること、

本人の動線を心地よく

わかりやすくすること、

視覚支援など、行動療法的なアプローチで

回避したりやわらげたりしていこう、

というのがわが家の方針。


(症状が強くて、早めに投薬した方が

 暮らしやすい方もいらっしゃいますし、

 いろいろな考え方があります)

 

 

最重度知的障害があって

ことばの理解が難しく、


例えば、

「このくらいのパニックだと

 興奮を鎮める薬を

 処方してもらった方がいいの?

 対処の仕方でなんとかなるの?」

と投薬については悩み悩み、


でも、小5の2月(2021年2月)までは

自閉症の症状に関する投薬はせず、

いろいろな方法で困った行動

(「問題行動」と言わなくなってきていますね)

に対処してきました。

 

でも、今年の2月に発達検査があったので、

ついでに相談してみました。


「睡眠不足や覚醒は、

 季節の変わり目や行事前だけ

 だったんですけど、この頃続いていて…。

 どのくらいだと睡眠障害として

 投薬を考えるべきなんでしょう?」

 

「おかあさん、どのくらい眠れてないの?」

 

7カ月くらいになります。

 すずが中途覚醒して、

 きゃっはきゃはと夜泣きならぬ

 夜笑いをして、

 絵本見たり音のなるおもちゃで遊んだり

 ご飯作れってキッチンに連れて行かれて…

 を繰り返して2時間くらい過ごして

 本人は二度寝するんです。

 トータル6、7時間寝ています。

 親は二度寝できず、

 睡眠時間3、4時間なので眠くて眠くて」

 

「おかあさん!

 睡眠障害ですよ、それ。

 よく耐えてますね!」

 

「昨年末から子どもにもメラトニン

 (薬品目はメラトベル)が

 処方されるようになったんですよね、

 いただけますかね?」

 

「もちろんです!」

 

かくして、自閉症の症状としては

はじめての投薬となりました。

(ありがたいことに風邪もめったにひかない健康体なので、

 薬はほとんど飲んだ経験がない。)

 

 

 

メラトニン、セロトニン、

オキシトシンなどは、

脳機能により、

自閉っ子がうまく分泌できない

と言われているホルモンで、

投薬するなら、もともと定型発達の人なら

分泌されているものなら

安全そうでいいなあと

ずっと注目していました。

 

メラトベルは新薬で2週間分処方でしたが、

この6月から30日処方に変わりました。

 

慣れるまでは量の調整などを

医師と相談しながら処方してもらうので、

2週間ごとでちゃうどよかったのですが、

最近適量かなあという感じになったので

ちょうどよかった!

 

効き目は、飲ませてすぐから

 

入眠がスムーズ!

眠りが深い!

 

とすぐに実感できました。

 

寝かしつけに40分〜1時間かかっていて、

しかも

腕枕、目枕をママのぽよぽよの二の腕で

ぎゆーっとしてもらって寝る

というこだわりがあって、

ねじれた格好をし続けて睡眠不足だったので、

肩こりもだるさも眠さもマックスだったので、

 

寝かしつけ3〜5分

 

は、もうパラダイス!

 

まだ中途覚醒、早朝覚醒はありますが、

7時間通しで寝てくれるように

なってきました。

 

 

↓覚醒中に遊ぶふたり

 

何より、メラトベルを飲み始めてから、

 

「日中、落ち着いていることが多くなって

 指示をよく聞いていますよ」

 

と学校やデイの先生から

言っていただくことが増えました。

 

↓絶好調のすず

 

本当に分泌が足りていなかったんだね。

つらかったね。

よく眠れるとすっきりするね。

 

ちなみに、

味覚が敏感なので、

何に混ぜても薬はすぐにバレて

吐き出されたり飲まなかったりで

たまに飲ませないといけないとき

があると大変なんですが、

メラトベルは味がないので、

ノンカフェインのお茶や水に混ぜても

ぐいぐい飲んでくれます♪