完璧に東大ネームに惹かれてやりとりしていた。見た目だけだったら、プロフィール画像めちゃくちゃ苦手だった。
この人は院2年生でコンサル会社に内定が決まっていた。
当時私はちょっとコンサルに憧れていて、3年生の初夏だったってのもあって、この院生くんとの会話はコンサルに就職するためのアドバイスがほとんどだった。
3週間とか長めにやりとりをして、やっと合う約束をしたが、一回目は流れた。
2回目の約束でお互いの家の中間地点で会うことになった。
会う約束をしてからチャットが切れたけど、特に気にしてなかった。
前日になっても、当日の朝になっても相手から何の連絡もなかった。
嫌な予感はしたけれど、自宅から少し離れた所が集合場所で、返信が来てから移動すると絶対に間に合わない距離だったので、ちょっと不安を感じながら家を出た。
結果、院生くんは現れなかった。
チャットも永遠に既読がつかなかった。
ラインはブロ削した。
最高に惨めな夜だった。