雪もほどなくして、やみ、
ようやく頂上であろう、一の峰に到着・・・。
一の峰には、末廣大神が奉られている。
頂上ではあるが、特に展望台があったり
するわけでは無い。
休憩所があるが、ここに住むっていったい・・・。
どうやって買出しとかいくんだろう???
登った分だけ、下りねばなりません。
グルッと回る順路なので、
別ルートからの下山になります。
少しのぞいてみるか。
手を差し伸べ、流れ落ちる水を受け止める。
急に後ろから声が掛かる。
狐に似た女性
「ここにも滝があったんだぁ~」
「向こうにも地図に無い脇道を行くと、
白滝っていうのがあったんだけど、
そうかぁ、せっかく行ったんだから、
そこでも滝で手を洗えばよかったなぁ」
著者
「・・・・」
狐に似た女性
「行ってみるとイイヨ♪」
「そこにも滝があるから!」
著者
「はい、ありがとう。」
女性は、一人で参拝しているらしく、
ケラケラケラっとした、人懐っこさで
行ってしまった。
下山を急ごう。
陽も暮れてきたし。
とにかく下山。
腰にきたのでブレーキ。
絵狐か。
立て札を見て、順路を確認した時、
ふいに、順路の示さない道が目に入る。
さっきの女性が言ってた、滝があるのかな?
何気なく足を向ける。
今度は、谷の底かいな・・・。
先が、かすんで見える。
まぁ、どうせ下りるしイイか。
〔後編へ続く〕















