手術終了後、段取りよく身体から機器が外され、右手とご対面。
といっても麻酔が効いている為全く動かない。
手術台から、だらんとぶら下がる右手を、自分に寄せ起き上がる。腹筋も使うがなかなか起き上がれず。介助してもらい起き上がった。
術前にトイレを済ませたが後半トイレに行きたくて我慢していた。
右手は血だまりになったであろう。手首まで血の後が残り、他の指先も血が残っていた。何重にも重ねられたガーゼ。圧迫止血もしてあるだろう。
それでも血が止まらず、三角巾をしてもらった。
緊急手術だった為、靴も靴下も会社仕様のまま。
なんとか靴を履いて、手術室からトイレ直行。
その後は再びレントゲン室へと向かう。
待合には会社の上司と旦那がいた。
私は上司に「本当に申し訳ないです。ごめんなさい」
深々と頭を下げ涙が止まらなかった。
怪我をしてしまった事が本当に申し訳なく、なんといっていいのか分からない程だった。
上司にも、痛かったよね、申し訳ない事をしたね。と声を、かけられたが、事故を起こしてしまった事で心がズタズタになってしまった。
冷静でいられたはずなのに、涙が止まらなくて、ごめんなさい、何度も頭を下げてばかりだった。
上司が会社に連絡するといい、その場を離れた為、旦那と話をした。
私からは「ごめんなさい」
それしか言えなかった。頭が真っ白だ。これから先の不安で押しつぶされていた。