手術の順番が来て

手術室まで点滴を押して歩いていく。連絡を取り合ってた上司に「よろしくお願いします、行ってくるね」と伝え、向かった。

人生で何度目の手術だろう。

3度目かな。

涙を沢山流した手術もあった。

不織布のキャップを被らせられ。いよいよか!

手術室のドアが開き、案内される。


あぁ、この感じ。

久々の手術室だ。私は部分麻酔(ブロック麻酔)での手術。

点滴も増やされ、心電図やらあっという間につけられる。意識のある中嫌だなぁと思ったが、仕方ない。脇の下辺りから麻酔が2本。鈍痛。だんだん痺れてきて右腕は完全に麻酔が回った状態になった。

もう指を動かしてくれと言われても動かない。

「手術中痛みを、感じたら言ってくださいね、麻酔追加しますから」と言われた。

手術がどの程度の時間で終了かもわからない。


手術のライトが付いた。

あ、始まった!!

時間がどの程度かかるかもわからず、ライトの反射ならうっすら手術の様子を目を凝らして眺めているしかなかった。


始めに、手術前に説明されたのは、欠損した人差し指に、右中指の第三関節下の腹の皮膚を切り取り移植。次に右腕より皮膚を切り取り中指の切り取った場所への移植という説明をうけた。