Stand Alone | suzu-voice

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わたしの、すべて。



 

4月から部屋を使える時間が変わります。

 

そうコーラスの代表から

メッセージが入った。

 

これまでは

スタートの30分前から部屋を予約していたけど

 

1時間単位になったので

時間にならないと開きません。

 

私はいっつもギリギリだから

大丈夫でしょう(笑)

 

そう思って当日向かったら

 

何故かこの日に限って

乗り継ぎのホームに

いつもはタッチの差で乗れない電車が

止まっていた。

 

とっさに乗り込む。

 

あれ?これに乗れたら

10分以上早く着くな。

 

ま、いいか。

 

ちょっとゆっくり目に歩こう。

 

建物の1階のエレベーター前で

メゾさんのメンバーに会う。

 

おはようございます。

 

今月から変更になったんですよね。

 

ちょっと早いですかね。

 

部屋の前に

ピアノの伴奏をしてくれている

N先生が立っている。

 

まだ開いていないのですね。

 

待つことしばし。

 

時間ちょうどに代表が現れ

中に入って

イスを並べる。

 

新しい楽譜です、と

楽譜が配られた。

 

これを11月のコンサートの

アンコール曲にしようと思います。

 

と、代表の説明が始まった。

 

これはドラマの「坂の上の雲」の

主題歌だった曲です。

 

このドラマ見ていた人?

 

ほとんど手が挙がらない。

 

みんな、見ていなかったのですね。

じゃあ、この曲知ってる人?

 

首を振る。

 

ドラマではサラ・ブライトマンが

日本語で歌っていました。

 

作曲はジブリで有名な久石譲さん。

 

オペラ歌手の森真季さんも

東北へ行き震災復興のために歌っているそう。

 

すごくいい曲ですよ。

 

まず、私が歌ってみますね。

 

N先生、初見ですけど

伴奏お願いできますか?

 

大丈夫です。

 

さすが、N先生!

 

まだ若いけれど

将来を期待されたピアニストなのだ。

 

静かな伴奏から始まり

代表が歌い始める。

 

 

う、うつくしい。。。

 

 

その言葉しかみつからない。

 

メインを代表が歌い

 

途中から私たちがコーラスを

入れてゆく構成になっている。

 

これに、手話を入れようと思っています。

 

12月までまだ時間があるので

大丈夫です。

 

ニッコリと笑う代表。

 

ざわざわざわ。

みんなが顔を見合わせる。

 

さあ、音取りをしましょう。

 

初めて聴いたけれど

覚えやすいメロディ。

 

ハモリの旋律も

メインと同じように美しい。

 

すごく歌いたい

 

そんな風に思える曲。

 

夢中で楽譜を目で追い

声を出してゆく。

 

コーラスをやっていて

いつも思うことだけれど

 

このような素晴らしい歌に出会えて

そして皆でその曲を

作りあげてゆくことができるって

 

何て幸せなのだろう。

 

このハーモニーは

何物にも代えがたい、と思う。

 

とりあえず一通り終わった所で

休憩に入る。

 

 

後半はいつもの

Hail holy queenI will follow him

 

まずは合わせてみましょう。

 

すぐにストップがかかる。

 

アルトさん、しっかり!

 

そういえば、今日は団長がお休みなのだ。

 

急に寒くなって

風邪をひいてしまったらしい。

 

人一倍大きな声で

いつもアルトをひっぱっているので

 

いないとすごく寂しい。

 

やっぱりアルトさんは重要なパートだ。

 

アルトさんが合いの手を入れる所で

代表が笑いながら

 

いつもなら団長が「ゲロ、ゲロ」←注)正しくはFollow, follow

1人で5倍くらいの音量で

歌ってくれるのに

 

今日は聞こえません。

 

アルトさん、頑張って。

 

1つ1つハッキリ歌わないと

歌詞がさーっと流れていってしまう。

 

滑舌も大切。

 

 

いつものゴスペルの2曲に踊りがつき

アンコールのStand aloneに手話がつく。

 

道のりは長い。

 

 

 



森真季さんにしようかとも
思ったけれど

歌詞もついているし
私が個人的に声が好きなので

海上自衛隊東京音楽隊のソプラノ歌手
三宅由佳莉さんバージョンで。