今回の伊藤ハム 東京工場での井戸水の処理水にシアン化合物が測定されたことについての報告書が
伊藤ハムのHPに載っております。


この内容について感じたことを、書かせていただきます。

井戸水のアンモニア聖窒素の除去方法として、塩素を過剰に打ち込む、
アンモニアストリッピング法は技術的に確立されていると認識しております。
今回の報告から、アンモニア対窒素と遊離塩素が未反応な状態で混在する条件では
、塩化シアンが生成されるという結果となってます。
遊離塩素濃度が過剰に注入された条件で、生成した塩化シアンが分解するという考え方
になるのでしょうか。
残留塩素が残っていれば塩化シアンは分解してしまうため、
気がつかなかったということなんですかね。
除鉄除マンガンなどの仕様を決定する際、今まで以上に均一に混合される
条件(滞留時間など)を考えないといけないということですね。
気になった部分として、ろ材を替えた時点でシアンの生成も無くなったりました。
薬注量が適正に補正されたと考えればいいんでしょうか。
ろ材のエージングが進むことで、消費残留塩素量も変わるんでしょうか?
そうなると定期的な調査が必要になるということですね。
ここまでであれば、薬注量の管理が一番のキーポイントといえると思います。
しかし、伊藤ハムぐらいの会社規模ですと、残留塩素は連続的に記録しているでしょうから、
残留塩素消費量0.75倍ぐらいの薬注量が連続的に続くというのも
考えにくいと思います。
それとも、大きな工場といえども、除鉄除マンガン装置の管理というものは
この程度の認識なのでしょうか。

とすれば、私が関われる部分は非常に大きくなってくると考えています。
塩素注入の自動管理について、今後のPR手段としていきたいと思っております。