工場で製品を作る際、最後に水洗いを行います。
これは、半導体。プリント基板などはもちろんのこと、車のボディーやパーツ等も洗浄が必要となります。
昔は、フロンで洗浄しておりましたが、環境問題から、フロンの使用が禁止になりました。
そこで出てきた洗浄剤が”水”。
水は、いろんなものを徐々に溶かし込んでいく性質を持っております。
半導体になると、基板が目に見えないほど細かいので、イオン成分などもほとんど除去した水”超純水”といわれる水で洗浄します。しかし普通の機械類(特に塗装されるパーツ)は、洗浄の際にイオン成分が残っていると水分が蒸発したあと、残ったイオン成分が製品に水滴のあとのように残ります。
ですから、最終洗浄は純水で行うケースが多いです。
しかしその純水は、常に流れていても水あかが発生します。
それが製品に悪さをするので、定期的に洗わないといけません。
これが純水水槽です。
水あかが浮いてます。
ここの会社では、滅菌をすることを知らなかったため、設備をつけてから滅菌をしていない様子。
ということは15年ぐらい?
通常は3ヶ月に1回程度やっているところが多いです。
注入する薬品はこれ。
一定濃度に希釈して使います(2~3%)
希釈濃度は試験紙にて測定します。
これを通常洗浄水を吹き付けるためのタンクに入れた結果、
この泡が、水槽に微生物がこびりついていたという証しです。
2時間ぐらい放置し、反応が終了した後に水道水で洗浄します。
この薬品は分解すると、水と酸素に分解するのですがそのまま水槽に送ると、酸素を発生して排水処理などに不具合がでます。
そのため、ピットまでで、薬品を分解させます。
その分解薬品がこれ
醤油の瓶のような者に入っていますが、専用薬品です。
これを入れて薬品を中和して作業が終了となります。