よくかき混ぜられて、薬品によるフロックができた状態で沈殿槽に送り込まれます。

水面を見てみると、ゴミと凝集剤(PAC)由来の水酸化アルミニウムの不溶化物がふわふわと浮いています。

これがゆっくり流れている間に、沈んでいく仕組みになっています。


沈殿槽入口

泥水をバケツ憎んで、しばらく置いておくと、透明な水と泥に分かれます。

それと同じ原理です。

多分沈殿槽の滞留時間は2時間ぐらいと思われます。


沈殿槽出口

それだけ時間をかけると、最初は濁って底まで見えなかった状態ですが、

水が透明になっています。

壁の透過の齋に、浮遊してるフロックが水の流れで壊れないように、壁の穴は上から下まで付いています。


たまたま、別の業者が沈殿槽のメンテナンスで、中の水を抜いて洗っておりましたので、

内部観察ができました。

(僕も、内部を見たのは初めてです。)


沈殿槽

真ん中で仕切りができており、


沈殿槽レーキ

両方とも、沈んだ汚泥を掻き寄せるレーキが付いています。

この沈殿槽の底は、ななめになっており、掻き寄せられた汚泥は自然落下で汚泥槽に送られます。

ですから、汚泥とは言っても、沈んでもふわふわしており、泥のような感じではないです。


沈殿槽全景

この沈殿槽内部の汚泥の含水率は、99。0%~99.5%ぐらいとなります。

この濃度の汚泥のみを別の水槽に入れ、24時間ぐらい放置すると、水と汚泥の分離が進み、90%ぐらいになります。

そして、その汚泥は、脱水機で水が絞られます。

そのときの水分割合は70%ぐらいです。、