大変なことが起きています。

中国広東省韶関市で有毒のカドミウムを含む廃水が川に流入しました。

カドミウム汚染といえば、神通川流域のイタイイタイ病が日本での公害事例です。

これは、岐阜県の神岡鉱山の精錬工場から流れ出たカドミウムがその原因です。


今回のケースは、原因が精錬工場からの廃水が川に多量に流出したということです。

大量といっても、どのくらいの濃度のものがどのくらい流れたかということがきになるところです。


第一に心配になるところは、水道水を川からとっていると思うので、まず、飲み水確保は心配なところです。

何よりも、水に溶けているため、分離できません。

河口付近は800万人の市である広州市。大阪府ぐらいの人口です。

800万人の飲み水確保は重大な問題です。

それよりも心配なのは、カドミウムが発生しているということは、多分亜鉛または鉛を精錬しています。

だから、これらの重金属も、排水中に流れています。本当に大変な問題です。


一月ぐらい前は、中国黒竜江省で化学工場の爆発で、ニトロベンゼンの河川への流出し、それが一月ぐらいたった今、ロシアのハバロフスクに流れ着きそうだということで、問題になってます。

ニトロベンゼンは水に溶けないので、せき止めてニトロベンゼンを回収する方法もありますが、数年前のナホトカ号の重油流出と同じで、回収には非常に時間がかかり、復旧も並大抵なことではありません。


中国では、未だ公害に対する法律が整備されてない状況です。

この頃の中国は環境問題で大変な状況です。

この情報は追いかけて、新しい知見が入った時点で書いていきます。