現場とは言っても、仲間の電気屋さんの工場に行ってきました。

分析装置のチューブ配管接続のお手伝いです。

どちらかというと、現職よりも、前職である化学会社の研究員の時のような作業です(笑)

あのころは、工夫していろいろな機械をつなげて、いろんな実験をやってたな。


今回さわった機械は、工場の配管内の水を自動で分析する装置です。

この制御はPLCを用いて行い、いったん設置したら、全自動で運転を行って、分析の異常値が出たときに信号を発信します。

この装置のスイッチングは、装置盤面に取り付けてあるタッチパネルで行います。

カーナビで画面がそのままスイッチになる、”あれ”ですね。

だからボタン、スイッチ、ランプなどが盤面にありません。

今、大型装置類の電気的な自動制御は、タッチパネルが多くなってきていると聞いたことがありました。

実際、先月試運転を手伝った装置もタッチパネルでした。

確かに取り付けパーツ類は減るし、それに伴う細かいスイッチ類の配線作業もなくなる。

なんと言っても盤面がすっきり。これがいい!

でも、未だ結構高いんじゃないかと思っていた。


しかし、それは大きな勘違い。

機械だけなら、PLC含めて10万かからないんだそうだ。

(I/O合わせて128点の物でそのくらいのイメージだとのこと。、正式には確認はしてません)

こういった制御系の精密機器類は、小型装置の方が進んでいるのかな。

ソフトはその都度作らなきゃいけないんで、設計費はかかるけど、図面はラダー図を出せば完了。

その代わり、今までの装置でかかる、スイッチやランプのパーツ代、細かな盤内の配線工事、配線接続図の製作費等がなくなる。

そういった内容をひっくるめて考えると、


これ、案外安く制御盤が作れるかも。


ただ、メンテをする立場を考えると、

ラダーは読めないと、電気屋さんいないと、何もできなくなる。

今でも、動きを読む程度はできるので、これから勉強すれば、利用価値はあるな。


この頃、この電気屋さんとはよくいっしょに仕事はしてるので、タッチパネルの話はよくしてたけど、未だ自分で使うとは思っていなかった。

でも、実物を目の前にすると、

「なんだ使えるジャン」

ってことを実感する。


なかなか話を聞いただけでは、頭の中には残らない物。

「百聞は一見にしかず」を実感した一日でした。


有限会社 スズテック