オペラ座の怪人は来週のチケットを持っているのですが、今週の主要3役のキャストは、まさに私が観たいと思っていた組み合わせ。

おそらく来週も変わらないと思うものの、早く観たくて前予でものすごく後方ですが席を手に入れたので、行ってきました。

女性がとても多い本日の客席でした。

 

行ってみると後方からのオペラ座は当然のことながら舞台は遠くてオペラグラス必須。

しかしオペラグラスを使うと全体が見えないなど、どうもうまくいきません。

それでAIAoY、ドンファン本番、ラストの地下室以外はオペラグラスをなるべく使わず全体を観てきました。

 

今日の舞台で一番心に残ったのは、大星さんファントム。

いつものことですが、本当に大星さんって素晴らしい声の持ち主ですね。

今日もクリスを地下室へ連れて行く登場シーンのオペラ座の怪人、ミュージック・オブ・ザ・ナイトの2曲が、ガーンと殴られたような、お腹に響いてくる力強い歌声であったり、じわじわと心にしみてくる癒しの歌声で、まさに音楽の天使でした。

 

そしてドンファン本番でドンファンに化けてクリスティーヌに愛を切々と訴えるところ、

「どんな時でも二人の誓いは・・・クリスティーヌ、君が全て〜!♪」と弱弱しく歌い始め最後に熱唱するところは、今日は聴いていて自然と涙が出てきて、自分でもびっくりしました。

 

海沼さんクリスティーヌは歌ももちろん素晴らしいけれど、今日感心したのは芝居の方。

ドンファン本番でアミンタ役を演じている時の何と色っぽいこと!

あのお酒の飲み方、そして手の動き!

そのくせ、「今ドンファンがファントムだと気づいたな」というところが、大げさな演技ではなく、しっかり伝わってきてとてもよかったです。

 

ラストの地下室でラウルが助けられ2人で逃げて行くのだけれど、クリスティーヌはすぐに一緒に逃げて行こうとせずファントムを見ていて、そこに逃げかけたラウルが戻ってきてかっさらうようにクリスを連れていくシーンがあり、そこは演技と演技のぶつかり合いというか、とても迫力があり、今日最も印象に残ったシーンでした。

 

加藤さんラウルは髪がちょっと長めでフワッとしていて、今ジーザスと掛け持ちだからそうなのでしょうが、俳優さんも大変。

私はもう少し短髪の方が好みですが。

 

今日もオール・アイ・アスク・オブ・ユーでクリスを優しく抱きしめるところをはじめ包容力があり、またファントムに対してはどこまでも強気のラウルでした。

 

後方の座席でしたが、そのおかげでプリマドンナ、墓場にて、ラストの地下室のシーンでそれぞれの歌声がしっかり聴こえました。

ああ、こう歌っていたのねと恥ずかしながら初めてわかった歌詞もありました。

 

木村智秋さんマダムジリーが凛とした雰囲気を漂わせていてカッコよかったです。

森本愛莉さんメグジリーは前回声量が今ひとつという失礼なことを申し上げましたが、今日はとてもよかったです。