このチケットを取ったのは6月3日(月)。

上手前方の席が出品されていて、2週続けて行くことにちょっと躊躇したけれど、ファントムはだいたい1週間交替という流れらしいので、大星さんファントムと宇都宮さんラウルが観たくてゲットしました。

 

水曜日朝のキャスト発表で急に宇都宮さんラウルは加藤迪さんラウルに変更となりました。

私は宇都宮さんラウルのファンなので残念な気持ちもありましたが、加藤迪さんは四季でも人気があり、私はフィーバスしか拝見したことがなかったので、むしろ楽しみという気持ちの方が大きかったです。

 

そんな中で行った今日のオペラ座。なんと言っても加藤さんラウルに尽きます。

素晴らしかったです。

 

加藤さんラウルはひとことでいうと精悍なラウル。

スポーツマンタイプのラウルでした。

声といい視線、所作が全てラウル。

背格好が藤原さんクリスとちょうどよく、オール・アイ・アスク・オブ・ユーでクリスを抱きしめ髪を優しく撫でるのだけれど、観ているこちらまでキュンとなるカッコよさ。

劇団四季ってすごいなと改めて思いました。

こんなに観ていて、ああステキと思うラウル役者が次々と出てくるのだもの。

 

加藤さんはついこの間までジーザスをやっており、そして今日のこのオペラ座。

さぞ大変だったろうと思うけれど、カーテンコールでオールスタンディングの満場の拍手を浴び微笑んでいる加藤さんを見て、私までうれしくなりました。

 

カーテンコールでクリスの藤原さんの手の甲にキスをしてニコッと笑ったけれど、あの目はもうラウルではなく、好演した後輩を讃える先輩の目でした。

そんなところもステキと思いました。

 

大星さんファントムもすごかった。

オペラ座って主役が一番遅く登場するけれど、あのファントムの第一声を聴いただけで、ゾクゾクします。

もう本当にいい声で、ファントムにぴったり。いつまでも聴いていたい気持ちになります。

ラストの地下室での流れも、「クリスティーヌ、アイラブユー♪」に全てをかける、シンプルだけれど切々と訴えるものがありました。

今日はクリスティーヌが指輪を返しに戻って来るのがちょっと早かったように感じました。

 

藤原さんクリスティーヌは歌声が可愛らしい。

かつての村田恵理子さんを思い出しました。

 

あの指輪を返す場面、今まではファントムと決別するための指輪返却じゃないかと思っていたけれど、今日はファントムを哀れに思って「これを私だと思って」という気持ちで渡したのかなとぼんやり考えました。

 

塙康平さんフェルマンさんは初めて拝見しました。

声量があり、朗々として聴いていてとても気持ちがよかったです。

ちょっとフェルマンさんとしては若々しい声かもと思ったので、長くこの役をやっていってほしいです。

 

カーテンコールでバレリーナのみなさんやフェルマン夫人が美人だなあと見惚れてしまいました。

 

私は毎回リハ中ハンニバルが終わるとカルロッタ一座に思わず拍手しそうになって「いけない、ここは拍手の場面じゃなかった」と思うのですが、そんなの私だけでしょうか?