去年の6月末に取ったチケット。

初めて観る早水小夜子さんのミセスポット、村俊英さんのコッグスワースを楽しみに行ってきました。

 

まず達郎さんビーストが素晴らしくて、改めて達郎さんのすごさが分かりました。

前回と違うビースト。

でも前回の方がいいとか、今回は進化しているとかそういうことではなく

歌はもちろんのこと、セリフの言い方が、こちらも何度か観ているのでこうくるのではとなんとなく想像して観ているのだけれど、それを超える、こちらがハッとする言い方をされるので、思わず引きこまれる、そんなビーストでした。

 

「愛せぬならば」は名曲で、これを聴くだけでも来た甲斐があるというもの。

あの前奏が静かに始まると「来るぞ来るぞ」という高揚感。

今日も自分に対する絶望感が最初のフレーズから伝わってきました。

 

「愛せぬならば」はいろいろ歌の上手い俳優さんがテレビやCD、コンサートで歌っているけれど、やはり劇中の「愛せぬならば」が一番です。

ビーストの感情をもろにぶつけて歌う「愛せぬならば」、これに勝るものはありません。

こう思うようになったのも達郎さんビーストを観てからです。

 

村さんコッグスワース

私にとって村さんといえばファントムなので、最初にコッグスワースと聞いた時はミスキャストでないかと思いました。

でもそんなことは余計な心配、昔気質の融通の効かない、雲田さんとまた違った味のあるコッグスワースでした。

「人間に戻りたい」では久しぶりに村さんの重みのある低音を聴くことができてうれしかったし、ステップを踏む姿も、かわいかったです。

 

実は早水小夜子さんの歌を聴くのは初めて。

グリザベラを拝見したいと何度も願いましたが、いつもご縁がありませんでした。

だから今日の早水さんの「美女と野獣」は感激しました。

他のミセスポットの女優さんの歌声も素晴らしいのですが、早水さんのお声は年齢を重ねた味があるというか、心にしみるのです。

またぜひ聴いてみたいです。

 

大木智貴さんルミエールと朴悠那さんバベットのイチャイチャは今日も楽しかった。

ルミエールはコッグスワースと反対でチャラけているキャラクター。

ウインクがとても上手。

毎回思うのだけれど、バベットは歌う場面が少なくて残念。

「その日に備え〜🎵」の明るい歌声をもっと聴きたいと思う観客も私だけではないはず。

 

金久烈さんガストンと山本道さんルフウは、昔からのガストン&ルフウコンビのイメージぴったりで全く違和感なし。

金久烈さんの腕の筋肉、あいかわらずすごいです。

ナルシストガストンは歌声も自信満々で朗々としていて、いかにもでした。

 

今回の新たな発見。

ビーストがベルを食事に誘うシーン。

今まではついビーストの「よろしくお願いします」の言い方とそれに対するベルの「いいえ、けっこうです」にだけ注目して4人の反応に気づかなかったけれど、今日はビーストが発言するたびに見せるルミエール、コッグスワース、ミセスポット、マダムブーシュの表情がもうおかしくておかしくて。

(オペラグラスでじっくり観ました。)

戸田愛子さん最高でした。