【笑い犬|西村 健】
- 笑い犬 (講談社文庫)/西村 健
[あらすじ]
第24回日本冒険小説協会大賞受賞後第1作!
メガバンクの支店長がある日突然、
上層部に裏切られて刑務所に入れられたら?
従順なサラリーマンが沈黙を守り、
発狂寸前になった時、自分も知らないうちに笑っていた。
2年の受刑を満了し、出所した彼を待ち受けていたものは......。- ¥860
- Amazon.co.jp
ただ今読書中(^^)
【蟹工船・党生活者 |小林 多喜二】
- 蟹工船・党生活者 (新潮文庫)/小林 多喜二
[あらすじ]
カムチャツカの沖で蟹を獲り(北洋漁業)、
それを缶詰に加工する蟹工船「博光丸」。
そこは、様々な出稼ぎ労働者を安い賃金で酷使する海上の閉鎖空間。
彼らは自分達の労働の結果、高価な製品を生み出しているにも関わらず、
蟹工船の持ち主である大会社の資本家達に不当に搾取されていた。
やがて労働者たちは人間的な待遇を求めて指導者のもと団結し、
ストライキに踏み切る。- ¥420
- Amazon.co.jp
2008年の「派遣切り問題」の時に話題になった一冊。
1920年の北海道が舞台。
90年前の小説ですが当時の派遣切りとリンクしていると
いろいろなメディアで取り上げられていました。
実際は牢獄の方がましというくらい船員たちは働かせられます。
しかもとても不潔です。寝る所の通称は「糞壷」。
よくこういう環境で人間が生きられるな~というレベル。
最後は工場長に反旗を翻したリーダー達は
捕まってしまいますが、リーダーを失っても
反抗していくのか。。。?という所で終わります。
「党生活者」は1920年代の共産党の青年が主人公です。
私は小説というより史実として読みました。
子供の頃読んだ、手塚治虫作品「アドルフに告ぐ」で
特別高等警察が一般人を逮捕しようとしているのが理解出来なかったですが、
この小説で細かく詳しい所が分かりました。
教科書では習わないですよね。
日本にもロシアにみたいに言論の自由が無く、
それを国家が取り締まってた時代が良くわかりました。
小林多喜二もそれで警察に惨殺されているんですよね。。。
「アドルフに告ぐ」で調べていてわかったのですが
手塚治虫は共産党のシンパみたいだったみたい。
なので国民栄誉賞とれなかったとか。。。ホントかな?
まあ、どちらにしても手塚治虫が好きなのにはかわりません。
【鈴の読書レビュー】
★★★☆☆
【メタボラ|桐野 夏生】
- メタボラ (朝日文庫)/桐野 夏生
[あらすじ]
記憶を失った“僕”は、沖縄の密林で職業訓練所から
脱走してきた昭光と出会う。
二人はギンジとジェイクに名を替え、
新たに生き直す旅に出た。だが、
「ココニイテハイケナイ」という過去からの声が、
ギンジの人格を揺るがし始める—。
社会から零れ落ちていく若者のリアルを描く。- ¥609 ¥609
- Amazon.co.jp
格差社会を背景とした青年2人が主人公の物語。
上巻は沖縄のうだるような暑さが舞台。
記憶喪失の青年と合宿所を抜け出した青年が
夜の沖縄で出会うところから始まります。
コンビ二で親切な女性のお世話になり
働き場所をなんとか見つけたり
根無し草ですか、まだなんとかなるかもと自由を味わいつつ、
かすかな希望を残しながら物語は進んで行きます。
下巻は青年の記憶が戻ります。
そこからは急展開。
青年のつらい過去の告白が始まりました。
そこから私は一気に読んでしまいました。
青年の家族崩壊の後の製造派遣労働者への道。
そして集団自殺への決意。
2004年の改正労働者派遣法により、
製造業への人材派遣が認められるようになりました。
(違法では前からあったみたいです)
それから4年後、2008年に派遣切りの問題
などが浮上していました。
この小説でも主人公は新潟県柏崎の工場に派遣されていきます。
誰でもいい仕事を低賃金でこなしていく。。
どうやらパソコンの部品をつくってるらしい事だけはわかる。
外国人労働者の存在も低賃金におさえられる要因。
しかも「派遣」ではなく「委託」という形なので
直接、工場に文句を言えないみたい。
周りは何もない田舎なので気分転換も何もできす
寮の2DKに男4人でくらしていく。。。
この生活から抜け出すに抜け出せず。。。
読んでるだけで、うんざりしてしまいます。
あ~やだやだ。
でも私も工場ではないけど
いなくなっても世間は困らないんよな~と
ふと思ったのも事実。
希望は残して生きていきたいです。
小説も希望を残して終わっていきます。
【鈴の読書レビュー】
★★★★☆
