先生に告知された
 
肺にも転移しててもう手術できないと…
 
余命数週間
あまりにも短すぎる。  

絶望でした。
スズに告知する前に主治医より義父と僕に先に説明がありました。
上の内容。。

肺転移が著しく・・・・施す手が無いと言われた。

何かできると思っていたこの時・・・。
義父は号泣で、、、
ぼくはこの後、どんな顔でスズにあったらいいのか分からなかった。

もう手がないとのことだったので、退院させてくれることに。
最期の時まで家でいた方がいいと先生が言ったのを覚えている。

切なかった。


家に帰った
犬たちは喜んでいたけどなんとなく様子がおかしいことも気付いている
 
全員腫瘍を匂う…
わかるんだね。
 

久しぶりに会えたことがよほど嬉しかったのかワンコが大はしゃぎ。
でもワンコも分かっていました。
ゲートを開けて中に入ると腫瘍の部分をクンクン。
悪いんだなとわかったのかいつものように飛び跳ねたりはしませんでした。
どことなく寂しさの伴う帰宅にワンコも反応したのかな?


酸素がないから息が苦しい
いさも私も余命一週間くらいじゃないかと感じている

この時は、急に退院で在宅酸素もなかったから大変だったね。
苦しいと言うので、急きょ妹に薬局で売っているスポーツしたときなんかに使う酸素を買ってきてもらった。
無いよりましかなと思ったので20本くらい買ったかな?
とにかくすぐに吸えるように家のあちこちに置いたのを覚えてるよ。
代用品としては案外良く使えた。


夜中、何度もトイレに起きる
少しでも多く水を出したら体が楽だから出来るだけ出そう。
 
腹水、むくみがすごい
 
いさは腰を痛めてるのに毎回体を起こしてくれる。
 

一人じゃ起きれなくて、ベットもリクライニングベットじゃなかったから。
ぼくが介助して起こしてあげてたね。
懐かしいなー。
この時ぼくは腰を痛めていて、でもスズの体を起こしたりするのに体に鞭打ってたな。
気を張っていたからそれ以上悪くなることはなかったからよかった。
二人して寝込むわけにはいかんからね。

そんな僕の腰なんかより引かない腹水が心配だった。
余命が刻一刻と迫るのが怖かった。


いさの助けがあるから生きていける。
 
息が吸えなくて寝たらこのまま起きれなくなりそうでこわかった。
 

オレはすずと生きることができたことが誇りで幸せだったよ。
今思うと十分ではなかったかもしれないけど・・・・

この夜から死の現実と恐怖が四六時中襲い。
気が休まることはなかった。


告知された日。
残された命をどう使おうか二人で話し合ったそんな夜だったのを思い出します。


つづく話はまた別の日に。