大河ドラマ『光る君へ』、この中で物語に彩りを添えているのがロバート秋山さん演じる藤原実資。このキャラクターの濃さが実に興味深い。


昨今は大河ドラマ解説動画も多く配信されており、彼を コンテンツとして多く取り上げられている。


それらを見ていて、私自身のことを言われているような気がして仕方ない。


ドラマの中でも、「右大臣は好きではないが、言うことはもっともだ。」という内容の台詞の通り、好き嫌いと善悪を別のベクトルで見れる価値観、蔵人頭への代替わりでの留任は前例がないので断ると言った損得よりも道理を大切にする考え方、などなど決して目先の感情に流されず、かといって格式張ったものも忌み嫌い事の本質をより深く洞察できる。だからこそ変人扱いされがちになる。


頭の回転が速すぎて周りが着いていけない。正義感が強く権力欲が強くないので権力争いに利用されがちな天皇からは頼りにされる。天皇の右腕のような地位に就くことで周りに妬まれる。


んー、まさに…


世の中には堅物と呼ばれる人も多く存在するが彼らは保守的で柔軟な発想を持ちづらい。一方で柔軟な人は信頼されづらい。確かに、思いつきだけで発想力が柔軟だと思い込んでいる人も多く、それは理解できる。


がしかし、実資のように強固な論理力を駆使して得られる柔軟さは世の中で評価されづらい。最近だとホリエモンが近い気がする。尤も私にとって彼の言動は浅く感じるが、発想力の基となる論理性はしっかり示してくれるからわかりやすい。ああその程度かと。


さて、今後のドラマの展開はいかに。彼の存在は必ずアクセントになるはず。